2025年9月、Googleが検索品質評価ガイドラインを約8か月ぶりに更新しました。
今回の改定では、YMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれる人の生活に大きな影響を与える分野が、より明確に定義されました。
YMYLと聞くと、トレンドブログには関係なさそうですが、そうではありません。
普段のニュースや社会的な出来事を扱う記事では、検索順位やアクセスに大きく影響する可能性があります。
この記事では、このガイドライン改定がトレンドブログにどんな影響を与えるのか、そしてYMYLネタと非YMYLネタの具体例をご紹介します。
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トレンドブログとはあまり関係がなさそうに見える改定ですが、しっかり関係していますよ!
【2025年9月】Google検索品質評価ガイドライン改定内容
今回の更新は、YMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれる分野の定義をより明確にするという、とてもピンポイントな変更です。
YMYL(ワイ・エム・ワイ・エル)とは、お金や健康(人生)など、人の生活や将来に大きな影響を与える分野のこと。
今回Googleは、市民活動や政府に関する内容は「社会的な危害」のリスクが高く、特に厳しい基準で評価すべきとして、YMYLに含めるとしています。
従来
YMYL Society: Topics that could negatively impact groups of people, issues of public interest, trust in public institutions, etc
引用:General Guidelines
訳:YMYL 社会: 人々の集団、公共の利益に関する問題、公的機関への信頼などに悪影響を及ぼす可能性のあるトピック
今後
YMYL Government, Civics & Society: Topics that could negatively impact groups of people, issues of public interest, trust in public institutions, election and voting information, and any other informational topics about government, civics or society that impacts people’s lives.
引用:General Guidelines
訳:YMYL 政府、市民活動、社会: 人々の集団、公共の利益に関する問題、公的機関への信頼、選挙および投票に関する情報、その他人々の生活に影響を与える政府、市民活動、社会に関するあらゆる情報トピックに悪影響を及ぼす可能性のあるトピック
主な変更点は以下の3つです。
①市民活動関連トピックのカテゴリを明確化
これまで「YMYL Society(YMYL社会)」とされていた曖昧なカテゴリは、「YMYL Government, Civics & Society(政府・市民活動・社会)」に置き換えられました。
これは、公共の生活や公的機関に影響を与える情報は特に注意が必要だということです。
②選挙・投票情報をYMYLとして明示
新しい定義では、「選挙や投票に関する情報」がYMYLトピックとしてはっきり示されました。
投票の方法・期日・場所・選挙制度の正確性などは、最高レベルの厳密さで取り扱うように評価者に求められています。
③危害フレームワークの定義をより正確に
YMYLを判断する基本は引き続き「人に危害を与える可能性があるか」ですが、今回の更新では市民社会に対する危害リスクがより正確に定義されました。
政府・市民活動・社会に関する幅広い情報も「人々の生活に影響を与える」としてYMYL扱いとなり、これらの分野では正確性と信頼性が特に重要であると強調されています。
Google検索品質評価ガイドライン改定内容におけるトレンドブログへの影響
特に、日頃のニュースや社会的な出来事を扱う場合、その影響が大きくなりそうです。
これまでは、話題性があればある程度上位表示されていたジャンルでも、今後はYMYLとみなされる可能性があります。
そうすると、検索で上位に出にくくなる可能性が高いでしょう。
つまり、ジャンル選定が曖昧な場合、アクセスがほとんど集まらないまま終わってしまうリスクがこれまで以上に高くなるということです。
これからは、どんな話題を選ぶかという「テーマ選び」の段階で、YMYLに当たるジャンルを避けることが必要となってきます。
トレンドブログで注意が必要なYMYLネタ一覧
具体的には、今後は以下のような記事は、YMYL判定されてしまう可能性が高いです。
ネタ選定として、避けていくようにしましょう。
政治・選挙系
改定の内容を踏まえると、これらのネタは今後は最も厳しく評価される領域です。
- 選挙や投票方法・期日・投票所に関する情報
- 政党や候補者に関する話題(政策・評判・選挙活動)
- 選挙結果や開票速報(公式発表以外の憶測・予想も含む)
政府・公的機関系
情報が誤っていると、生活に直接的な影響(=危害)を与えるため、以下のようなネタも難しいと考えられます。
- 政府・省庁・自治体の政策や制度の解説
- 公的機関やインフラ(警察・消防・公共交通・電力など)に関する内容
- 補助金・給付金・税制など生活に関わる制度の紹介
市民活動・社会問題系
以下のようなネタも、扱い方次第で価値観や判断に大きく影響するため、E-E-A-T(特に権威性・信頼性)が強く求められると考えられます。
- デモ・抗議活動・署名運動など市民運動に関する内容
- ジェンダー、差別、人権、環境保護などの社会的テーマ
- 公共の利益や社会的影響力が大きい問題
トレンドブログで狙いやすい非YMYLネタ(安全ゾーン)
反対に、トレンドブログで狙いやすいネタをご紹介します。
- 芸能(ドラマ・映画・音楽・俳優・タレントなど)
- エンタメイベント(ライブ・舞台・スポーツ大会・花火・季節行事など)
- トレンド商品(家電・コスメ・グルメ・スイーツなど)
- SNS話題(流行ネタ・新語・バズ動画紹介など)
- 日常系(旅行・お出かけ・ライフスタイル・話題スポットなど)
これらのジャンルはYMYLではないため、安心して狙うことができるでしょう。
ただし、芸能の中でも踏み込んだ話題を書きすぎると、自動ペナルティリスクが高いことがわかっています。
例えば、個人のプライバシーに関する内容や、センシティブな報道などです。
詳しくは、以前のnoteで解説しました。
noteはこちら
あとがき
今回のガイドライン改定は、トレンドブログに直接的な規制を加えるものではありません。
それでも、「どんなテーマを扱うか」によって評価のされ方が大きく変わる、というGoogleからの明確なメッセージだといえます。
これからは、話題性だけを優先して記事を書くのではなく、検索評価が安定しやすい非YMYL分野を選びつつ、正確な情報を届けるようにしていきましょう。
とはいえ、
- どんなネタなら安全に伸ばせるのか?
- どうやって見つければいいのか?
そこが一番難しいところでもありますよね。
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