自分の強みを把握するのに人気なのが、『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう(ストレングス・ファインダー)』という本。
ネット上で診断テストを受け、自分の強み(資質)を発見することができます。
この本は、数ある自己啓発本の中でも本当におすすめです!
ブロガー界隈でも、イケハヤさんやマナブさん、ヒトデさん、はあちゅうさんなど、様々な方が診断を受け、その結果を公開してるんですよね。
自己理解も深まるし、強みがわかれば仕事にも活かせるし、何よりとにかくよく当たるんですね。(イケハヤさんも「当たりすぎてヤバイ」と大絶賛!)
私も今回10年ぶりに診断を受けてみたので、その結果をご紹介しながら、ブロガーに多い資質やその理由についても考察していきます。
ストレングスファインダーとは?
ストレングスファインダーは、ギャラップ社が世界の成功者200万人にインタビューを行い、彼らを徹底的に観察・研究した結果、34の強みとなりうる資質を発見し、それをまとめた本です。
ここで言う強みとは、成功者だけが持つ特殊なものではなく、むしろ人間が持つ最も普遍的な資質を指しています。
この本に付いてるコードを利用し、ネットで診断テストを受けることで、その34の資質の中から「自分の強みトップ5」を特定することができるんですね。
テストは30分くらいでできますよ♪
ギャラップ社の調査において、
自分の強みを毎日活かしていますか?
という質問に対して、”Yes”と答えたのは、アメリカ人が32%だったのに対し、日本人はたったの15%!
日本では「個人の強みを活かそう」というアプローチを行う会社も少ないですし、自分の強みに着目する機会自体あまりないので、仕方のないことかもしれません。
どちらかというと、「弱点を克服すべき」「苦手をなくそう!」という考え方の方が一般的なのではないでしょうか?
しかし、この本では、自分の強みをよく知っている人ほど、自分の能力への自信が深まり、結果それが仕事への熱意、生産性を促進する、と主張しています。
できないことや苦手なことにフォーカスするのではなくて、得意なことをさらに高めていこうという考え方ですね!
個人的にも、この考え方のほうが好きですね!
チームを作る場合でも、全員が「全てのことを、そこそこできる」というのを目指すのではなく、各々が得意な部分を担うことで、より強固なチームを作れるということです。
私がこの診断テストを初めて受けたのは、今から10年ほど前。
当時は就活真っ只中で、自己分析の一環でこの本を勧められたんですが、周りでも同じようにテストを受けていた人は多かったように思います。
最近、久しぶりに友人とこの本の話になって、お互いに「新卒時代は、仕事が合わなくてまじで地獄だったよね~!そりゃ、全然強み活かせてなかったし当然か!」という話になりました。
2人そろって就活時に診断テストをした意味なしですね(笑)
私もその友人も、今では自分の強みを活かした仕事をしているから結果も出るし、そうすると心から「仕事が楽しい!」と思えるんですね。
この本でも、強みを理解して活かしている人は、総じて仕事への満足度が高い傾向にあると書かれていて(つまり幸福度も高くなりやすい)、自己理解がいかに大切かがわかりますね。
本の中では、強みを活かして大きな成功を掴んだ人のストーリーがいくつか紹介されているのですが、
彼らのうち一人でも、生涯を賭してあらゆることに秀でようとしていたら、これほど並外れた影響を周りに及ぼすことはできなかっただろう
と、オールマイティな人間を目指すのではなく、とにかく自分の強みを磨けと書いています。
『自分がどんな人間で、またどんな人間ではないかを熟知すべし』
それがストレングスファインダーの教えです。
ストレングスファインダーをやってみた結果
ということで、10年ぶりにストレングスファインダーを受けてみました!
ちなみに、昔受けた時の診断結果はこちら↓
- 学習欲
- 最上志向
- 分析思考
- 目標志向
- 個別化
10年ぶりに受けたところ、このうち3つが変わっていました!
一つずつ資質の内容を見てみます。
①学習欲
あなたは学ぶことが大好きです。
あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。
内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです。あなたは何も知らない状態から能力を備えた状態に、着実で計画的なプロセスを経て移行することで活気づけられます。
②最上志向
優秀であること、平均ではなく。これがあなたの基準です。
平均以下の何かを平均より少し上に引き上げるには大変な努力を要し、あなたはそこに全く意味を見出しません。平均以上の何かを最高のものに高めるのも、同じように多大な努力を必要としますが、はるかに胸躍ります。自分自身のものか他の人のものかに関わらず、強みはあなたを魅了します。
③着想
あなたは着想に魅力を感じます。着想とは、ほとんどの出来事を最もうまく説明できる考え方です。あなたは複雑に見える表面の下に、なぜ物事はそうなっているかを説明する、的確で簡潔な考え方を発見すると嬉しくなります。
着想とは結びつきです。あなたのような考え方を持つ人は、いつも結びつきを探していま
す。見た目には共通点のない現象が、何となく繋がりがありそうだと、あなたは好奇心をかき立てられるのです。着想とは、皆がなかなか解決できずにいる日常的な問題に対して、新しい見方をすることです。
④収集心
あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。あなたが収集するのは情報――言葉、事実、書籍、引用文――かもしれません。
あるいは形のあるもの、例えば切手、野球カード、ぬいぐるみ、包装紙などかもしれません。集めるものが何であれ、あなたはそれに興味を惹かれるから集めるのです。そしてあなたのような考え方の人は、いろいろなものに好奇心を覚えるのです。
⑤運命思考
偶然に起こることはひとつもありません。あなたはそれを確かな感覚として持っています。それは、人々が互いに結びついていると、心の底から知っているからです。
確かに人々は自分の行動を自分で決めることができる、自由な意志を持っている個別の人間です。とはいっても、私たちは何かもっと大きな存在の一部なのです。
それをある人は集合的無意識と呼ぶかもしれません。それを魂あるいは生命力と呼ぶ人もいるでしょう。私たちは互いに隔絶されているわけではなく、地球や地球上の生命から切り離されていないと知っていることで、あなたは安心感を得るのです。
ほんとに、めちゃくちゃ当たってる!!!
情報集めるの好きだし(収集心)、常に何かを学んでたいし(学習欲)、妥協は一番嫌い(最上志向)
本を一日中読んでいられたり、新しい経験をすることに魅力を感じるのも、収集心と学習欲が好奇心を掻き立てるからなんだと思います。
着想と運命思考は両方とも「結びつき」を重視する資質で、物事の繋がりを見つけるのが得意というもの。
10年前と比べると、学習欲と最上志向は変わらずでしたが、他3つは変わっていることがわかります。
強みはそんなにコロコロ変わるものではないみたいですが、ネットを見ていると「久しぶりに受けたら変わってた~」という声も多いですね。
おそらく、その時々の自分を取り巻く環境によっても結果が微妙に変化するのでしょう。
ただ、私の場合「学習欲」と「最上志向」はこの10年間で変化がなかったことから、本当に自分の強みなんだと再認識できました!
強みを見る時は、一つ一つを分けて考えるのではなく、資質の組み合わせで見るとより効果的です。
例えば、「着想」と「収集心」をかけ合わせて考察すると、”あらゆる情報を収集し比較検討した結果、新しいアイデアを生み出すのが得意”ということになります。
また、「収集心」と「学習欲」が組み合わさると、”知りたいと感じたことは何でも調べ、それを学ぶ過程を楽しむことができる”というわけですね。
このように考えると、資質の組み合わせから様々な考察をしていくことができますね♪
強みは4つに分類できる!
さらに、ストレングスファインダの34個の資質は、大きく4つに分類されます。
まとめると、こんな感じですね↓
実行力の資質 | 影響力の資質 | 人間関係構築力の資質 | 戦略的思考力の資質 |
アレンジ 回復思考 規律性 公平性 慎重さ 信念 責任感 達成欲 目標志向 | 活発性 競争性 コミュニケーション 最上志向 自我 自己確信 社交性 指令性 | 運命思考 共感性 個別化 親密性 成長促進 調和性 適応性 包含 ポジティブ | 学習欲 原点思考 収集心 戦略性 着想 内省 分析思考 未来志向 |
※赤文字は私の資質です
☑実行力は、物事を成し遂げるのに役立つ資質
☑影響力は、主導権を握り、はっきりと意見を表明し、確実に他の人の耳を傾けさせるのに役立つ資質
☑人間関係構築力は、チームを団結させる強力な人間関係を構築するのに役立つ資質
☑戦略的思考力は、情報を取り入れ、分析し、より適切な判断を下すのに役立つ資質
私の場合、戦略的思考力が強くて、他の資質は弱め。特に実行力は皆無ですね(笑)
なので、仕事では自分にない資質の人と組むとお互いにない資質を補えるので良いそうです。
4つの資質がバランスよくある方が良いのか、偏っていた方が良いのかというのに正解はありません。
大切なのは、自分の強みを認識して、それを伸ばしていくという考え方を持つことですね!
ちなみに、、
トランプ大統領の資質は、全て「影響力」に分類されています。
- 活発性
- コミュニケーション
- 最上志向
- 自我
- 競争性
ここまで偏っている人も珍しいですが、さすがトランプさんだなと。笑
ちなみに、プラス3000~4000円くらい払えば、5つの資質だけでなく、34資質全てのランキングを見ることも可能ですよ。
私の結果はこんな感じでした↓
※トップ10に濃い色が付いています。
うん、実行力と影響力が壊滅的ですね(笑)
ちなみに、戦略的思考力に偏っている人は、情報のインプットに走りがちで、なかなかアウトプットしない傾向にあるそう。(めちゃくちゃ思い当たる節がある)
なので、意識的にアウトプット量を増やすようにするとバランスがとれていくようですよ。
ブロガーに多い資質は?
ブロガー界隈でも、ストレングスファインダーを受けている方が多いので、それぞれの結果をまとめてみました。
イケハヤさん
- 最上志向
- 活発性
- 戦略性
- 未来志向
- 適応性
マナブさん
- 最上志向
- 達成欲
- 収集心
- 着想
- 目標思考
クロネさん
- 最上志向
- 調和性
- 分析思考
- 親密
- 自我
ヒトデさん
- 最上志向
- 戦略性
- コミュニケーション
- 個別化
- 着想
ヨスさん
- 活発姓
- 戦略性
- 着想
- 最上志向
- 親密性
・・・お気づきでしょうか?
最上志向の上位率高っ!!
最上志向とは、マイナスを平均的なものにするのではなく、優れたものを最高のものに高めていこうという資質です。
最上志向の資質を持つ人にとって、平均は何の意味も持ちません。
イケハヤさん曰く、「スタートアップの経営者には最上志向が多いのでは?」ということですが、これは納得の考察です。
最上志向の人たちは、良いものをとにかく磨いて磨いて磨きまくって、最高のものにすることに喜びを覚えます。
逆に言うと、
- 磨いても光らないもの
- 磨くことを許されない風土
- そこそこ磨いて平均的になればOKとされる環境
などでは、強みを活かせないばかりか、フラストレーションが溜まって仕方がないんだと思います(笑)
例えば、会社内で「このやり方の方が絶対に効率的だし、良いものができるだろう」という提案をしても、「今までこのやり方でやってたから、このままで良いんだよ」と返されることってありますよね。
多くの企業では、昔から脈々と受け継がれる慣習を守り、とにかく現状維持をすることが推奨されます。(※もちろん、一概にそれが悪いとはいいません)
で、その時に「まぁそういうものか」と簡単に引き下がれないのが、この資質を持つ人というわけです。
「それなら自分で理想の会社を創ってしまおう」
「起業して、自分の好きなやり方で働こう」
と、なるんじゃないかな。
なので、スタートアップの起業家(経営者)にこの資質の人が多いのは納得ですね。
また、ブロガーにこの資質が多いのも、同じ理由だと思います。
誰にも介入されることなく、自分が最高だと思えるコンテンツ作成にこだわれる「ブログ」は、最上志向の人が自己表現するのにピッタリな働き方といえますね。
私が会社を辞めてフリーで仕事をしているのも、全てこの資質に起因しているんだと今更ながら再発見できました♪
あとがき
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』で
もしテストを受けてみたいと感じた方は、以下のポイントに注意してくださいね。
- 本は必ず新品を購入してください(中古品だと、コードが既に使用されていて、診断テストが受けられないことがあります)
- ストレングスファインダーにはいくつかシリーズがありますが、『2.0』と付いているものがおすすめです(他の本だと、一部の詳細レポートが見れないことがあります)
診断するだけでも普通に面白いので、ぜひ自分の強み発見に役立ててみてください。
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