近年、ストレス解消効果があると注目を集めているのが、『瞑想』です。
一言で瞑想と言っても、一般的な呼吸瞑想から歩行瞑想、食事瞑想など、色々なものがあります。
私もこれまで色々な瞑想にチャレンジしてきましたが、唯一続いてるのが家事瞑想です。
まだまだメジャーな瞑想法ではないですが、実際にやってみて「効果がすごい!」と感じたので、家事瞑想のやり方のコツ、必要な時間などをご紹介します。
家事瞑想の効果やメリット
「唯一続いている瞑想」と書きましたが、実はもともと「家事瞑想をしよう!」と思って始めたわけではありません。
意識的にやっていたのではなく、後になって「これって瞑想だったんだ…!」と気づいたレアケース。
私はブロガーという仕事上、自宅で作業をすることが多いのですが、仕事に疲れたら自然と家事に目が向くことがよくありました。
それがリフレッシュになるというか、頭が休まるからという理由です。
そして、家事が終わる頃には頭がスッキリしていたり、不思議と気持ちもリラックスできていることが多く、
色々調べるうちに家事瞑想というものを知って、「あぁ、私は無意識に瞑想していたからラクになっていたんだ」と腑に落ちました。
家事というと、
「面倒なもの」
「苦手…」
「やらないといけないこと」
と、ネガティブな印象を持っている方も多いものです。
以前の私も例外ではなく、この仕事を始めるまで(会社員時代)は家事が大嫌いでした。。
皿洗いを何日も放置していたこともあるくらい…
しかし今では、マインドフルネスに繋がることが体感としてわかるようになり、苦に感じることもなくなりました。
実際、かの有名なジェフ・ベゾスやビル・ゲイツも、家事瞑想を行っているそう。
世界で最も成功している2人の人物が、毎晩寝る前に必ず皿洗いをしているというのですから、驚きですよね!
瞑想にはストレス解消効果があるほか、寝る前に家事瞑想をすることで寝付きがよくなったり、翌朝ベッドから出るのが楽になるなどのメリットも。
睡眠にまつわる問題の一番の原因は「ストレス」ですが、瞑想をすることでストレスを軽減することができるためです。
家事は毎日のことだからこそ、これを瞑想の時間に変えて心と身体を整えていきたいものですね!
修行中のお坊さんが毎日拭き掃除をするのも、ただの仕事ではなく、瞑想の訓練にもなっているのでしょう。
家事瞑想の種類やおすすめの家事
家事瞑想とは、家事をやりながら行う瞑想法のこと。
瞑想と組み合わせて行う家事には、以下のようなものがあります。
- 掃除
- 片付け
- 洗濯
- 皿洗い
- 料理
- ゴミ捨て
- お茶やコーヒーを淹れる
要は、家事であれば何でもOK!
ただ、個人的には皿洗い、もしくは洗濯物たたみがおすすめです。
料理の場合、慣れていないと色々と考えないといけないこと(料理の工程や味付けなど)が多いため、うまく瞑想に集中できません。
また、お茶やコーヒーを淹れるのは、よほど丁寧にやらないとすぐに終わってしまいます。
家事瞑想の中には、
あえて時間をかけること
を推奨するものもあり、このやり方であればどんな家事でも瞑想は可能です。
しかし、毎日の忙しい中で「あえて時間をかける」という方法では、逆にそれがストレスとなり投げ出してしまうリスクもあります。
そのため、
- あまり頭を使う必要がない単純作業であること
- 普通にやっても、そこそこ時間がかかること
初心者の方には、この2つを満たす皿洗いや洗濯物たたみをおすすめしています。
慣れてきたら、どんな家事の最中でもできるようになりますよ。
家事瞑想のやり方やコツ
家事瞑想のやり方はとても簡単で、一言でいえば「自分の動きや動作を客観的に見つめ、目の前の作業のみに集中すること」です。
それをやりながら、他のこと(仕事や趣味、遊びなど)を考えないというのがポイント。
作業に関わること以外の思考を止めるイメージですね。
慣れてくると何も意識しなくてもできるようになるのですが、最初のうちは雑念が入ってきてしまうことでしょう。
「あ~明日仕事でこれをやらないといけないな」
「あのメールの返信しないと!」
「今夜のドラマ楽しみだな~」
という風に(笑)
放っておいたら、勝手に何かを考え出してしまうのがヒトという生き物です。
そして、こうした思考は「止めよう」と意識しても止まるものではありません。
むしろ、考えたらダメだと思えば思うほど、どんどん深みに入っていってしまうケースの方が多いでしょう。
そこで、家事のみに意識を向けるコツが、
目の前の作業一つ一つを実況中継していく
というものです。
例えば皿洗いの場合、
- スポンジを持った
- スポンジに洗剤をつけた
- お皿を持った
- スポンジでお皿をこすっている
- 蛇口を捻った
- 水を止めた
- 水切りかごにお皿を置いた
- お皿を拭いている
このように、一つ一つの動作を実況中継していきます。(頭の中でOK)
また、手に水がかかっている感覚を感じたり、お湯の温度を感じるなど「今この瞬間」を意識していきましょう。
目の前のことに集中することで、強制的に他の物事を考えることができなくなりますよ。
家事瞑想に必要な時間
瞑想法に関する本を読んでいると、「毎日30分以上」「1時間やれば効果的」というものから、「一日3分でOK」という意見もあります。
できるのであれば、ガッツリ30分以上の時間をかけるに越したことはないのですが、継続に自信がない方はまずは3分からでもOK!
というのも、私自身「絶対にこの時間やる」と最初からハードルを上げすぎてしまうと、それが苦になってしまい、かえって続かなくなってしまった経験があるためです。
呼吸瞑想や歩行瞑想は、これが理由で投げ出しました。笑
なので、まずは継続しやすい時間から試してみて、「あ、全然できそうだな」と思ったら徐々に時間を伸ばしていくという方法がおすすめです。
とはいえ、3分以内に終わってしまうような家事(お茶を淹れたり、食器を下げるだけなど)の場合、瞑想効果が薄い傾向にあります。
そのため、少なくとも3分以上は時間がかかるような家事を選んでいくといいでしょう。
「絶対にこうやるべき」という思考にとらわれない方が、肩の力が抜けて継続しやすくなります。
あとがき
家事に瞑想を取り入れることでストレス軽減やリラックス効果を感じられるのであれば、これを利用しない手はありません。
また、瞑想中は強制的に作業以外の思考を止めることができるので、悩みや焦燥感、不安などからも解放されますよ。
考えすぎて頭の中がオーバーヒートしそうな時や、心が落ち着かない時などにも試してみてください。
私は前者のケースでよく家事瞑想をしますが、家事が終わる頃にはスッキリして仕事を再開することができています。
10分程度でもかなり効果がありますので、とてもおすすめですよ!
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