2022年3月~提供が開始された、Google AdSenseのMultiplex(マルチプレックス)広告。
関連コンテンツユニットに替わる新しい広告で、PV数などの制限なく使えるのが特徴です。
そこで早速、私やクライアントさんのブログに実装し、収益性を測ってみました!
ここではその効果をお伝えするとともに、以前の関連コンテンツユニットとの違いについてもご紹介していきます。
アドセンスの関連コンテンツユニットとは?
Multiplex広告と非常によく似た広告で、2022年2月末まで提供されていたのが『関連コンテンツユニット』と言われる広告です。
このように横に長い広告で、サイト内の記事と広告が折り混ざって配信されるのが特徴でした。

おすすめ記事の中に自然に広告が表示されていることから読者さんに警戒されづらく、広告が踏まれやすいメリットがありました。
また、広告だけでなく自サイトの記事も紹介されていることから、回遊率の改善(PV数アップ)にも効果を発揮してくれるものとして知られています。
そんな優秀な関連コンテンツユニットですが、2022年2月末をもって提供が停止となり、その代替広告として出てきたのがMultiplex広告です。
Multiplex広告について
Multiplex広告についても、見た目は関連コンテンツユニットとほぼ同じです。
しかし、関連コンテンツと違い全ての枠が広告になっているのです!

つまり、サイト内の記事はおすすめしてくれないので、この広告を経由してのPV数アップは見込めないということ。
あくまで収益を上げるための広告といえるでしょう。
なぜ関連コンテンツはMultiplex広告に変わったのか?

見た目はほぼ変わらない2つの広告。
なぜこのような仕様変更があったのでしょうか?
この理由についてGoogleは、以下のように説明しています。
このコンテンツ宣伝サービスの利用が減ったことに加え、広告専用の関連コンテンツ広告フォーマットで肯定的なフィードバックとパフォーマンスが得られたことから、コンテンツ宣伝サービスのサポートを終了し、既存のすべての関連コンテンツ ユニットに広告だけを表示することにいたしました。
つまり、コンテンツ(記事)の宣伝をなくして広告のみにした方が収益性が上がると判断したということですね。
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これはサイト運営者にとってなのか、はたまた広告主にとってなのか…?
また、これは私の考察になりますが、近年ネット広告から商品を購入したユーザーが「騙された」「返品できない」など、消費者庁に相談するケースが増えていました。
サイト内の記事だと思ってクリックしたものが実は広告だった…ということで、トラブルも多く発生しているのです。
このような背景もあり、近年ネット広告に関する法改正が行われるなど規制が強化され、Googleもこれに対応する形になったのかもしれません。
どちらにしても、今後関連コンテンツが復活する可能性は低いといえるでしょう。
関連コンテンツとMultiplex広告の違い


関連コンテンツとMultiplex広告の主な違いは、サイト内の記事が配信されるかどうかです。
また、もう一点大きな違いとしては、
Multiplex広告はPV数による掲載制限がない
ということ。
以前の関連コンテンツユニットは、ある程度のPV数に達しないと使えない仕様になっていました。
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一つの目安として、デイリー2,000PVほどと言われることも。
しかし、Multiplex広告はアドセンスユーザーなら誰でも使えるというのが大きな特徴です。
そのため、アドセンス審査に合格次第、すぐに導入することができますよ。
Multiplex広告の効果は?


Multiplex広告については、一部のアドセンスユーザーから、
「関連コンテンツユニットより収益性が下がるのでは…?」
と懸念する声もあがっていました。
そこで、私やクライアントさんのサイトで早速試してみたところ、関連コンテンツユニットとの収益性の差は大きく感じられませんでした。
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かなり個人差が出る結果に。
- ブログA…Multiplex広告を入れて収益が17%アップ
- ブログB…Multiplex広告を入れて収益が11%アップ
- ブログC…Multiplex広告を入れて収益が14%アップ
- ブログD…Multiplex広告を入れて収益が30%アップ
このような結果に。
ブログDについては、入れる前に比べて収益が1.3倍になっているので、導入することでのインパクトがかなり大きいことがわかります。
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既にアドセンスで10万円の収益が上がっていれば、この広告を入れるだけ13万円になるということですからね!
平均すると、15%前後のアップというところでしょうか。
そして、この増え幅は関連コンテンツユニットと大きく変わらないですね。
そのため、アドセンスユーザーはひとまずMultiplex広告を入れておく、というのが正解の流れといえるでしょう。
※記事下”直下”に入れて検証。他社の広告を入れている場合、その”上”に掲載した場合の事例です。


あとがき
今回は、アドセンスのMultiplex広告の効果をご紹介しました。
新しい広告ということで収益性が気になるところだと思いますが、しっかり効果が見込めるようですよ。
審査に合格されたら、ぜひ導入を検討をしてみてくださいね!




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