2022年末頃から、業界を賑わせているChatGPT。
ChatGPTは、OpenAI社が2022年11月に公開した、人工知能のチャットボットです。
かなり自然な文章を作成してくれることもあり、ブロガーやウェブライター界隈では「仕事を奪われるんじゃ…?」といった懸念の声が上がっています。
実際、海外では既にChatGPTを使って記事が作成されている事例もあり、サイト運営する身としては、非常に気になるトピックです。
また私自身、ChatGPTに書かせた文章でアドセンス審査に出したり↓
新しく立ち上げたブログでも、ChatGPTメインで書かせた記事で、上位表示ができているような状況です。
上手に使えば外注に頼る必要がなくなったり、業務効率化が図れたりするでしょう。
一方で、ChatGPTではまだまだ賄いきれない部分があることも否定できません。
ここでは、
ChatGPT出現でブロガーやウェブライターの仕事はなくなるのか?
というテーマで、私の考察をお伝えしていきます。
※完全に個人の考えを述べたものであり、確実性を担保するものではないことを予めご了承ください。
本記事でのブロガーとウェブライターの定義
最初に、本記事におけるブロガーとウェブライターの定義をしておきます。
ブロガー
自らのブログを所有し、扱うテーマやキーワードについても自分で決定する人。ブログの開設方法、マネタイズの仕組み作りやSEOの知識などが必要。
ウェブライター
ブログを所有しておらず、発注者から特定の記事テーマ作成の依頼を受ける人。クラウドワークスやシュフティといったクラウドソーシングサイトから仕事を受けたり、企業から直接執筆の依頼を受けたりすることもある。ライティングをメインの業務として行う。
細かな定義は人によって異なりますが、本記事では認識に相違が出ないように、上の解釈で話を進めていきます。
簡単に言うと、ブロガーには発注者がおらず、自分でブログを所有し、扱うテーマについても自ら決定し、記事を作成していきます。
一方でウェブライターは、ブログやウェブサイトを持っておらず、発注者からの依頼を受けて仕事をします。
「文章を書くこと」に特化した職種になると理解いただければOKです。
※あくまで本記事上での定義です。
ChatGPTによりブロガーの仕事はなくなるのか?
いきなり結論ですが、ChatGPT出現でブロガーの仕事がなくなることはない、と私は考えています。
正確に言うのであれば、ここ数年で一気に廃れることはないでしょう。
なぜなら、ChatGPTはまだまだ「情報の正確性」という観点では弱いためです。
んと、いつのお話かな…?
ChatGPTはその性質上、過去のデータを収集し、情報を繋ぎ合わせて文章を作成するツールです。
その際に誤った情報を読み込んでしまったり、また最新のデータを持っていないといった弱点もあります。
そのため、ChatGPTを使用した際にもファクトチェックが必ず必要になるんですね。
※海外で既に運用されているサイトでも、監修者と編集者が存在しています。つまり、最終的にはAIが書いた文章を、人が目視で確認しているということです。
ファクトチェックを「人」が実施する限り、ブログのオーナーである運営者の仕事がなくなることはないでしょう。
またブロガーは、自ら扱う記事内容を選定をすることができるのが、大きな強みです。
今後ChatGPTが精度の高い情報を出せるようになった際にも、
この部分はChatGPTが弱いから、まだまだ人が書いた方がいいわね!
といった見極めを、柔軟に行うことができます。
ChatGPTは革新的なツールということで、多くの人が既に活用方法の研究を始めています。
そうした情報を収集しながら、臨機応変に立ち回り方を考えられるのが、ブログを所有しているオーナーの強みといえるでしょう。
むしろ、
ChatGPTをうまく使って、新たなチャンスを創出できないか?
といった、攻めの姿勢で見ているブロガーも多いです。
私自身、既にChatGPTを使って記事を書いていますが、上手く使えば、かなり美味しいんじゃないかと実感しています。
- 記事を書いてくれる外注さんを雇う必要がない(外注費の削減)
- 外注さんとのコミュニケーションコストも不要
- 記事の量産が可能になる(業務効率が半端ない)
- 工夫次第で上位表示も全然可能(実際に1位表示している記事多数)
- ChatGPTを使った新たなビジネスチャンスが生まれる
一方でウェブライターは、ChatGPTの影響を大きく受けると私は考えています。
ウェブライターの仕事もなくならないけど…
ウェブライターは、クライアントといって発注者から仕事を受けることが基本のスタイルになります。
ChatGPTの精度がまだまだ低い以上、専門的な知識を要している人であれば、直近で仕事がなくなることはないでしょう。
また、その人にしか書けない、属人性のあるライティング業務を受けている場合も同様です。
例えば、
ある恋愛系のサイトで、ペンネームを使って仕事をしているケースです。
その人に固定のファンが付いており、「この人の文章が読みたい!」といった、感情的な価値を煽れている場合。
そのようなケースであれば、たとえAIがどんなに賢くなっても、取って代わられることはないでしょう。
一方で、属人性のない記事を書いているケース。
あなたの名前で売っているわけではなく、「ただ情報をまとめる仕事」をしている場合、そこに感情的な価値は生まれづらいです。
もちろん、
「記事を読んで面白かった!」
「勉強になった」
そんな反応をもらえることはありますが、「○○さんが書いたから読んだ」というものではありません。
極端にいえば、他の人でも書けてしまうような記事であれば、ChatGPTに取って代わられる可能性があるということです。
とはいえ、
このような匿名で記事を書いているケースの場合も、ChatGPTの出現で即座に仕事がゼロになることはないでしょう。(業界的に)
ただし、仕事のスタイルは徐々に変わっていく可能性は高いと私は考えていますよ。
ChatGPTの活用が求められるように。
現在の発注者が、ChatGPTに対してネガティブな印象を持っていたり、活用を考えていないような場合は、今後も変わりなく仕事をもらえるでしょう。
一方で、
- ChatGPTをどんどん活用していきたい!
- 外注費を削減したい
そんな発注者の場合、今後ウェブライターに代わって、ChatGPTに記事の執筆を任せてしまうようになることも充分考えられます。
※実際に活用できるジャンルの記事であれば、の話です。
発注者もそれが「仕事」である以上、できるだけ早く・安く仕事を任せたいと思うのは、当然でしょう。
そんなことになれば、ウェブライター業は失業じゃ…?
そう思われるかもしれませんが、先にお話した海外の活用事例を思い出してください。
既にChatGPTを使って記事を書いている事例はあるものの、最終チェックだけは必ず人が行っているのです。
- 「情報の正確性」の観点
- 誤字やおかしな言い回しを修正
- 画像の挿入やパーマリンクの設定など
これらはChatGPTではできない部分であり、現時点では人が介入する必要があるんですね。
この部分を、今後はウェブライターが担うようになるのではないかなと。
つまり、今後ウェブライターの人たちは、
- ChatGPTを使って文章を作成する
- それをリライト・校正する
そんな2つの仕事が求められるようになると、予想します。
それにより受注単価が下がる…
これまでは一から文章を考えていたところを、今後はChatGPTを文章を書いてくれるようになります。
※記事テーマによりますが、業界的に徐々にこの流れになっていくでしょう。
発注者からは、ChatGPTを使って文章を作成するように指示されます。
丁寧な発注者であれば、ChatGPTの使い方についての説明があったり、活用方法のマニュアルなども作成してくれるでしょう。
そして作成した記事に対して、編集やリライトを行って、納品していく流れになります。
そうすると、当然ながら自分で一から文章を考えるよりも、かなり早いスピードで記事の作成が可能に。
私自身、現在はChatGPTメインに記事を書かせているため、一時間で5,000文字ほどの文章を作成することができているんですね。
ちなみに、本サイトの記事はChatGPTを一切活用していませんのでご安心を。(ユミ本人が書いています)
一から文章を考えていると、おそらく半日作業になりますが、ChatGPTを使うとたった一時間でできてしまうわけです。
そうすると、当然これまでの「受注単価」は保証されなくなるでしょう。
例えば、これまで5,000文字2,000円で仕事を受けていた場合。
この仕事を完了させるために、3時間かかっていたと仮定します。
それが、今後はChatGPTが記事作成の大半をしてくれるため、1時間で校正作業ができるように。
すると発注者としては、同じく2,000円では依頼しなくなるでしょう。
時給単価を考慮して、編集やリライト作業に対して、例えば700円程度でウェブライターに仕事を依頼するイメージになるのではないかと思われます。
実は別の業界では既にこの現象が起きている!
これは何も私の考えというわけではなく、実際このようなケースは、AIが進んでいる別業界では既に起きていることです。
それは、
翻訳業界
です。
2015~2018年にかけて、機械翻訳の技術が一気に進化しました。
以前は、Google翻訳一つとっても「そんな言い回し、実際には使わないでしょ…」といった、かなり不自然な翻訳をしていました。
それが、2015年頃~かなり自然な日本語(&英語)になったのです。
今のChatGPTと同じように、機械翻訳の技術も、短い期間で一気に進化しました。
それまでの翻訳業界では、英語が堪能な翻訳者の方に、一から翻訳を依頼するのが一般的でしたが、
機械でそれを行えるようになると、依頼時に「専用の翻訳ソフトを通すこと」が義務付けられるようになったのです。
※一部の大手企業の事例になります。
それにより、翻訳の処理速度は一気にアップし、それとともに受注単価は下落しました。
この時、翻訳者として働いていた方の反応は様々で、
そんなやり方認められない!それなら私は仕事を受けない
そんな反応を示す方もいれば、
発注者の依頼であれば、受け入れざるをえないな…
といった反応もありました。
当然、受け入れなかった方には、その後あまり仕事を回してもらえなくなりました。(厳しい現実ですが…)
これだけを聞くと、翻訳者の買いたたきが行われているように見えますが、実際にはそうではありません。
機械を使うことで、これまで3時間かかっていた翻訳業務が1時間でできるようになったということは、余った2時間で新しい仕事を受けられるわけです。
一つの仕事の依頼単価が1/3になっても、その分同じ時間で3つの仕事を受けることができるようになります。
そのため、収入面ではトントン(か若干マイナス)というケースも多かったのです。
ウェブライターの世界でもこれが起こる(予想)
そして、ウェブライターの世界でも、これと同じことが起こるのではないかと私は考えています。
※あくまで属人性のない記事内容で、ChatGPTを積極的に活用する発注者の場合です。
大半をChatGPTに書かせる代わりに、受注単価を下げる。
当然、ウェブライター側の作業時間も、その分短縮できます。
余った時間で別の仕事を受けて、収入面ではそこまで大きく変わらない、といった人が増えるんじゃないかと。
もちろん、現在の発注者が追加の記事作成を望まなかった場合、他の発注者を探して、新たに仕事を受けるケースも出てくるかもしれません。
しかし、時給換算でいうと「大きく変わらないか、若干下がるかも…?」といったところで、持ちこたえることができる人も少なくないと思うんですね。
この変化を良しとするか、悪いと捉えるかは、ウェブライターの方それぞれだと思います。
ここではその良し悪しを論じるつもりはなく。
今後そのような時代性になっていくんじゃないかな~という、あくまで私の考察として捉えていただければ幸いです。
ブロガーにキャリアアップしておくのもアリ◎
もし現在ウェブライターをされていて、
- 発注者に振り回されたくない…
- せっかくライティングの仕事をするなら自分のサイトを持ちたい
- ChatGPTを活用する側にまわりたい
そんな風に思われているなら、今のうちにブロガーになってしまうのも悪くない選択です。(むしろおすすめ)
ブロガーになれば、
サイトを開設する知識やWordPressのセッティングや利用方法、ブログマネタイズのやり方やSEOの知識
など、幅広く学ぶことができます。
覚えることは多いですが、その分とてもやりがいがありまし、私自身ブロガーなので自由に記事を書けるのも魅力の一つだと思っています。
自分のブログがあれば、本記事のような内容でも好きに書けるので楽しいですよ♩
クライアントからの発注を待つ必要もなくなるので、この機会にキャリアアップを考えてみてもいいかもしれません。
・・・と、色々と話していると、気づけば5,000文字を超えてしまったので、このあたりで締めたいと思います。
ここまで長いコンテンツに最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
また私のメールマガジンでは、ChatGPTを使った事例紹介や、未経験からブロガーになる方法についても、お話しています。
その他にも、アドセンスと併用して他社広告を入れるだけで収益が2倍なった事例や、表では話せない秘匿性の高い情報を公開しています。
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