最近増えているのが、トレンドブログのパクリ問題です。
いかにも中国系っぽいサイトが、トレンドブログの内容を抜き取って上位表示しているケースが散見されます。
サイト内の漢字(字体)が中華っぽい・・・
何より見過ごせないのが、オリジナルのブログ記事よりもこれらのサイトが上位表示していること。
せっかく手間暇かけて記事を書いても即情報が抜き取られてしまい、コピーサイトが上位表示しているのです。(そして自分のブログは圏外に)
そこでここでは、トレンドブログの記事がパクられた時の対処法をご紹介します。
悪質な場合は、著作権侵害でGoogleに通報することもできますよ。
トレンドブログの記事がパクられた!
まずは、問題になっているパクリ記事。
検索エンジン上では、以下のようにキーワードのみの不自然なタイトルでインデックスされています。
これらのサイト運営者が自らタイトルを考えているとは思えないので、AIや自動生成ツールなどで機械的にタイトルを付けているのでしょう。
記事の中身を開くと、
- 個人のトレンドブログ
- Wikipedia
- 大手ニュースサイト
などの情報を無作為に引っ張ってきていることがわかります。
驚くべきことに、大手のニュースサイトや新聞系のサイトよりも上位表示している時さえあります。
Googleー!こんなサイトを評価するなよ!ちゃんと仕事しろ!!
というツッコミをしたいところですが、そうは言っても解決しないので、ここからは具体的な対処法をご紹介いたします。
トレンドブログの記事がパクられた時の対処法
ここでは、細かな対策を5つご紹介します。
まずはこれらを試していきましょう。
コピー防止プラグインを導入する
併せて、コピー防止プラグインを導入しておきましょう!
ただし、こちらはプラグインを入れたからといって、完全にパクリを阻止してくれるものではありません。
コンサル生さんの事例でいうと、このプラグインを導入していても普通にパクられました。
なので、こちらはパクリを100%阻止する目的というよりも、最低限ブログを守るために導入するお守りのようなイメージを持っておかれるといいでしょう。
フィード設定を「抜粋」に変える
パクリサイトがコンテンツを生成するのに使っているのが、RSSフィードである可能性も。
ブログ記事やウェブマガジンなど、お気に入りのサイトの最新情報を常に入手できる簡単な方法です。 サイトがRSSフィードを提供していれば、投稿があると通知が届き、投稿の概要または投稿全文を読むことができます。
RSSフィードを飛ばさなくする方法は以下で説明しますが、念のためまずはフィード設定を「抜粋」に変更しておきましょう。
やり方は以下を参考に。
これをすることで、RSSフィードに情報の一部しか転載できないようになります。
「全文設定」の場合、全文をまるっと抜き取られることもありますが、「抜粋」にしておくことで一部(序文のみ)に被害を留めることができます。
ただしこの対策をしたからといって全部パクられなくなるというのではなく、あくまで”被害を最小限にする対策”というイメージを持っていただければOKです。
フィード配信を停止してリンクも除去する
サイト運営者がRSSフィードの提供を許可していれば、更新情報を購読者に渡すことになります。
特化ブログなどファンがつくようなブログであれば、RSSフィードを飛ばしておくメリットもあるでしょう。
しかし、トレンドサイトであれば基本的にフィード購読される可能性は低いので、設定しておく意味もあまりありません。
であれば、フィード配信を停止して、それに関わるリンクも除去しておくといいでしょう。
やり方は、function.phpファイルに以下のコードを設置すればOK!
//フィード配信を停止 remove_action('do_feed_rdf', 'do_feed_rdf'); remove_action('do_feed_rss', 'do_feed_rss'); remove_action('do_feed_rss2', 'do_feed_rss2'); remove_action('do_feed_atom', 'do_feed_atom'); //フィードリンクを除去 remove_action('wp_head', 'feed_links', 2); remove_action('wp_head', 'feed_links_extra', 3);
「外観」→「テーマファイルエディター」へ。
「function.php」の一番下に、上のコードをコピペで貼り付け「ファイルを更新」をクリックします。
※間違えると画面が真っ白になる可能性があるので慎重に…!
これで、フィードを飛ばさないように設定できました!
本記事では親テーマに直接貼り付けていますが、できれば子テーマ(のfunctioon.php)に設定できるとベストです。WordPressが更新される度に再設定が必要ありません。
運営者に記事の削除を依頼する
ここまでは自衛の手段をご紹介しましたが、ここからは運営者本人に直接働きかけていく方法についてです。
パクリサイトの中には「お問い合わせ」ページを設置しているものもあるので、そこに直接連絡します。
- 模倣の範疇が常識を超えていること
- 明らかに著作権侵害に当てはまること
- 利益を毀損していることから弁護士に相談していること
これらを記載して記事の削除依頼をしたところ対応してくれたケースがありました。
運営者としても大事にしたくないからか、連絡をすると削除に応じてくれました。
一方で未対応(返信なし)というケースもあるので、その場合は以下にご紹介する方法を試してみてください。
広告会社へ通報する
こうしたパクリサイトが作られる理由は、サイト内にGoogle Adsenseなどの広告を貼り、収益化するためです。
つまり、広告収益が得られない状態になると、運営する意味がなくなるでしょう。
そこで、パクリサイトが運用している広告サービスに通報する方法もあります。
どこの広告サービスを使っているかを特定し、そのサービス元に連絡することです。
ちなみに、アドセンスの場合は以下のフォームから通報できます。
ただし、これを提出したからといってアドセンス側が必ず対応してくれるとは言い切れません。(結局はGoogle様の尺度次第)
それでも、何も対応しないよりは良いでしょう。
他の広告サービスも併用しているようであれば、そのサービス元にも連絡していきましょう。
それでもダメなら著作権侵害でGoogleに通報しよう
これらの方法を試しても解決が難しい場合、著作権侵害でGoogle本体に通報していかれるといいでしょう。
通報の内容が妥当なものと認められると、パクリサイトのインデックスは削除してもらえ、Google検索からいなくなります。
通報される際は詳細を求められることもあるので、できるだけ細かく経緯を報告するのが好ましいです。
ちなみに、「新規グループを追加」をクリックすると、一気に複数の記事を報告することができます。
この報告が功を奏したのか(?)他の方からも通報があったからか、しばらくしてから以前のパクリ記事にアクセスするとアクセス不可になっていました!
これでパクリの脅威に怯えることなく、ブログが運営できますね!
トレンドブログのパクりサイトもいずれは消えるでしょう
ここまで、パクリサイトへの対処法をご紹介しました。
これらの方法は「今すぐ」に解決するための方法ですが、管理人個人の見解としては、放っておいてもこうしたサイトはいずれ姿を消すと考えています。
Googleの理念は、ユーザーファースト。
つまり、ユーザー(検索者)のためになるサイトです。
こうしたパクリサイトは、ただ他サイトの情報を切り貼りしているもので、読者の検索ニーズに応えるコンテンツになっていません。
そのため、ユーザーが誤ってアクセスしてしまったとしても、知りたい情報を得られず、即離脱していくでしょう。
そのようなデータが積み重なれば、Googleがこのようなサイトを検索上位に表示し続けるとは考えづらいです。
これまでの歴史を振り返っても、こうしたパクリサイトが乱立する時期はありましたが、しばらくすると綺麗さっぱり姿を消しています。
どのくらいの期間で対処してくれるかはGoogleの采配次第でありますが、一時的なものだと思っていいでしょう。
パクリサイトが乱立している現実は腹立たしいですが、そのような現実を知った上で、冷静に対処できるといいですね。
パクリサイト撲滅に向けて、本記事の内容が何か参考になれば幸いです。
また、AI生成ツールにて自動的に記事がパクられてしまう場合は、以下の対策も行っておきましょう。
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