2019年10月、ヤフーはメルカリに対抗するフリマアプリ『PayPay(ペイペイ)フリマ』の提供を開始しました。
メルカリや楽天ラクマなどに比べ便利になったとする意見はあるものの、これらのフリマアプリに慣れている方は、PayPayフリマの評価の仕組みがよくわからないという声も。
中でも、出品者から評価されないことに疑問を持つ方が多いようです。
そこで、PayPayフリマの評価方法の仕組みや補償制度について解説いたします。
PayPay(ペイペイ)フリマは出品者から評価されない?
メルカリや楽天ラクマといった他のフリマアプリでは、出品者と購入者が相互評価する仕組みになっています。
評価の大まかな流れは以下のとおり。
- 購入者が商品を受け取ったら出品者を評価する
- 購入者からの評価完了後、出品者が購入者を評価する
- 出品者側にお金が着金し、取引が終了する
評価の仕組み
PayPayフリマでは、他のアプリと違い、評価は購入者→出品者のみ。
購入者が行う評価方法について、以下のような説明書きがあります。
商品が到着したら必ず評価を行ってください。評価すると取引が完了し、出品者が代金を受け取れるようになります。商品や取引に問題がない場合は、迅速な評価を心がけてください。
(引用:PayPayフリマヘルプ)
『評価すると取引が完了』とあるように、購入者が出品者を評価すると、出品者に代金が支払われ、取引が終了します。
つまり、出品者が購入者を評価できない仕組みになっているのです。
また、もし購入者が評価を行わなかった場合、購入完了から14日後に自動的に出品者の売上金が反映する仕組みとなっているのです。
評価方法が他のフリマアプリと違うため、少しわかりにくいですが、要は「出品者からは評価されない」と覚えておくと良いでしょう。
出品者から評価されない仕組みのメリット
一方的な評価しかできない仕組みに不満の声もあがっていますが、出品者からの評価がないことにはメリットも。
- 取引がシンプルになる
- 購入者が評価を忘れていた場合でも、出品者は14日後に確実に売上金が受け取れる
- 評価による駆け引きがなくなる
他のフリマアプリでは、商品発送後購入者に評価されない場合、購入者側に評価を督促したり、運営側に「強制評価」を依頼するなどの対応をする必要があります。
しかし、評価を督促すると取引相手から悪い評価をつけられてしまう可能性も。
PayPayフリマでは、購入者がなかなか評価をしない場合でも、14日経てば自動的に取引が完了となるため、督促などをする必要がありません。
出品者から評価されない仕組みのデメリット
一方で、この仕組みにはデメリットもあります。
- 購入者が評価を忘れることがある
- 購入者から評価されない場合、売上金が支払われるまで14日かかってしまう
- 出品者から評価されないことから、購入者側の対応が雑になる可能性がある
他のフリマアプリでは、取引を行えば必ず相互評価を行いますが、PayPayフリマでは評価を行うのは購入者のみ。
そのため、ついうっかり評価をし忘れてしまう可能性も。
また、購入者から出品者に対する一方的な評価となるため、購入者側がいくらひどい対応をしても、評価に反映されることはありません。
そのため、相互評価をした方がフェアな取引ができると感じる方も多いようです。
PayPay(ペイペイ)フリマの補償制度
では、自分が購入者側だった場合、万が一不良品が届いた場合どうしたら良いのでしょうか?
例
- まったく違う商品が届いた
- 傷や汚れのある商品が届いた
- 商品説明と違うサイズや色の商品が届いた
14日経てば自動的に取引が完了することは出品者からすると大きなメリットではあります。
しかし、購入者からすると、評価を止めておいても返品交渉中に14日経ってしまえば、取引を取り消すことができなくなるリスクも。
これに対応するのが、PayPayフリマの補償制度『商品満足サポート』。
審査はあるものの、年に一回までは購入金額の100%を補償してくれます。
ただし、適用されるのは上限1万円まで。
それ以上の買い物をする場合は、購入前に商品をしっかり確認したり、良い評価の多い出品者から購入するなどの点を留意した方が良いでしょう。
あとがき
PayPayフリマの評価の仕組みについて解説しました。
このフリマアプリでは、メルカリやラクマと違い、「出品者からは評価されない仕組み」と覚えておいてくださいね。
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