Google AdSenseには、運営者が広告の配置箇所を指定する手動設定のほかに、「自動広告」というものがあります。
自動広告は、高い成果や収益が期待できる箇所に、自動的に広告を掲載する機能です。
つい数年前までは、この自動広告の設定をしていても、正直あまり収益の向上が見込めませんでした。
しかし最近では、Googleの機械も賢くなってきており、この設定をするだけでページRPMが100~200向上することもあるほどです。
1000PVあたり100~200円プラスになると考えれば、すごいインパクトですね!
実際、私が運営するブログでも、自動広告の設定をすることで収益を爆上がりさせています!
本記事では、Google Adsenseにおける自動広告の効果や、収益をあげるためのおすすめの配置例をご紹介いたします。
アドセンスの自動広告の種類
現在アドセンスが提供している自動広告は、複数あります。
主なものを挙げると、以下の通りです。
- アンカー広告
- サイドレール広告
- 全画面広告
- バナー広告
- Multiplex広告
- インテント広告
どのような広告なのか、一つずつ見ていきましょう。
アンカー広告
アドセンスにおけるアンカー広告とは、画面上部に貼り付いて表示される広告のことです。
画面をスクロールしても上部に固定されて表示されることから、比較的収益性の高い広告の一つといえます。
一方で、スマホの場合は画面の15%程度の面積を専有してしまうため、若干コンテンツは見づらくなります。
サイドレール広告
サイドレール広告は、画面の左右に表示される広告です。
PCでの表示がメインのため、モバイルユーザーが多いサイトにおいては、あまり収益性が高くありません。
PCユーザーが多いサイトにおいては、導入を検討されるといいでしょう。
全画面広告
全画面広告とは、コンテンツを表示しようとした際に全面に表示され、右上の「×」をクリックしないとコンテンツが表示されないというものです。
ユーザーが初めてサイトに訪れた際には表示されず、次のアクション(関連記事を表示、トップページを見る)などをすると表示されます。
この広告を設定する場合、「○分に1回」という形で表示頻度を細かく設定できます。(以下の「設定方法」で詳しく解説します)
バナー広告
バナー広告は、記事中に表示される四角い広告です。
記事コンテンツ内において、Googleが「収益性が高い」と判断した位置に自動的に設置されます。
収益性という観点では優秀な一方、不自然な箇所に表示されたり、記事内の広告数がやたら増えるというデメリットがあります。
Multiplex広告
Multiplex広告は、上のように広告が複数連なって表示される広告です。(モバイルとPCで表示イメージが異なります)
この広告も優秀ではある一方で、個人的には自動広告で設置するよりも、手動での設置を推奨しています。
専有面積が多い広告なので、自分で場所を指定したほうが安全です。
インテント広告
インテント広告は、記事コンテンツ内において特定の文字列に検索バーが付く広告です。
Googleがランダムで文字を選定し、リンクを付けます。
収益性はサイトによる差が大きく、またユーザーの離脱リスクを高めてしまう点については注意が必要です。
アドセンスの自動広告は効果ある?
ここまで主な自動広告についてご紹介しました。
アドセンスにおいては、
- 自分で場所を指定して設置する(手動広告)
- 自動的に表示させる(自動広告)
の2つがありますが、近年この自動広告の収益性が高まっています。
以前は自動広告を入れても鬱陶しくなるだけで収益性はあまり変化ありませんでしたが、最近はなかなか優秀ですね!
なので、サイトの収益性を最大化するという意味では、自動広告の設定はおすすめです。
私自身、自動広告を入れることで、サイトの収益を1.3~2倍ほどに増加させています。
ただし、言うまでもなく、自動広告をオンにすると記事コンテンツ内の広告数が増えます。
人によっては「広告ばかりで鬱陶しいな…」と感じられるかもしれませんので、そのあたりは都度調整しながら良い塩梅を探っていってください。
「収益性はいいけど、鬱陶しいからこの広告はなし!」
「収益の最大化ができるのであれば、広告数が多いのは受け入れよう」
など、各々スタンスを決めて運用していきましょう。
私が行っている収益が爆上がりした自動広告の設定内容
私が使っている自動広告の設定と、2024年5月の収益額は以下の通りです。
- トレンド系の雑記ブログ
- 特化ブログ
の2つがありますので、それぞれの数字を見ていきましょう。
トレンド系の雑記ブログ
5月PV数:8,532PV
私が設定している自動広告は、ページ内広告(バナー広告)、アンカー広告、全画面広告、リンクユニット(インテント広告)の4つ。
※「ディスプレイ」というのはおそらくページ内広告の一部だと思われますが、金額が僅少なため、ここでは割愛。
5月PV数のページRPM(1000PVあたりの収益額)を算出すると、それぞれ以下の通りとなります。
- ページ内広告…RPM54円
- アンカー広告…RPM32円
- 全画面広告…RPM22円
- リンクユニット広告…RPM10円
つまり私のブログは、自動広告の設定をすることによって合計RPM118の底上げに成功しています!
これだけ収益が上がるなら、自動広告を設定しない手はないですね!
特化ブログ
5月PV数:101,512PV
こちらのサイトは、ページ内広告(バナー広告)、アンカー広告、リンクユニット(インテント広告)の3つを設定しています。
5月PV数のページRPM(1000PVあたりの収益額)を算出すると、それぞれ以下の通りです。
- ページ内広告…RPM134円
- アンカー広告…RPM26円
- リンクユニット広告…RPM0.1円
こちらのサイトは、ページ内広告が優秀ですね!
一方でインテント広告の収益性が壊滅的ではありますが、それでも自動広告から合計RPM160の底上げに成功しています!
このサイトには全画面広告を入れていないのですが、もし入れていたら200円近くの底上げになっているでしょう。
PV数が同じでも、自動広告の設定をするかしないかによって、サイトの収益性は全く異なります。
せっかく集めたPVの収益を最大化するためにも、広告の設定は抜かりなくやっておきましょう!
結局、どの自動広告がおすすめ?
以上を踏まえて、私がおすすめする自動広告は以下の通りです!
- バナー広告
- アンカー広告
- 全画面広告…ユーザビリティ面(鬱陶しさという観点)で気にならなければ。
- インテント広告…サイトによって収益性が異なるため、試験的に試すのがおすすめ。(悪ければ外す)
- サイドレール広告…モバイルメインのサイトには不向き。PCユーザーが多ければ入れてもいい。
- Multiplex広告…手動での設置を推奨。(自動広告としては入れる必要なし)
ただし、サイトによって収益性は全く異なります。
そのため、試験的に導入してみて、「収益性がよければ残し、悪ければ外す」という運用で、あなたのサイトに合うかテストしていきましょう。
また、
「確かに収益は出るけど、見た目が好きじゃない」
「鬱陶しすぎて、この広告は外したい」
というものが出てきたら、その都度設定を変えていくのがおすすめです。
ネット広告の世界は「これが絶対的に正解」というものはなく、運営者のスタンスによって正解が異なります。
そのため、まずは実際に導入してみて、収益性やユーザビリティ(サイトの見やすさ)などを考慮して、あなたのサイトに最適化していくようにしてください。
自動広告の設定方法
ここからは、いよいよ自動広告の設定方法についてです。
まずは自動広告のコードを挿入しよう
まずは、自動広告がサイト全体に適用されるように、自動広告用のコードを取得していきましょう。
アドセンス管理画面「広告」から、「コードを取得」をクリックします。
ここに表示されたコードを「コピー」し、WordPressからhead内にコードを貼り付けていきましょう。
SWELL・JINR・JIN・SANGO・STORKの方のやりかた
自動広告をオンにする
次に、自動広告をサイト全体に適用していきます。
アドセンスの管理画面「広告」をクリックし、「サイトごと」タブが選択されていることを確認します。
そして、自動広告を設定したいサイトの横にある編集ボタン(鉛筆マーク)をクリック。
「自動広告」という項目を「オン」にします。
インテント広告
まずは、インテント広告の設定方法です。
「インテント重視のフォーマット」を選択します。
「広告インテント」にチェックを入れ、「詳細オプション」内の2つのチェックボックスのうち、希望するほう(もしくは両方)にチェックします。
※それぞれ表示イメージは、以下の通り。
上のチェックボックスを入れると表示される広告
下のチェックボックスを入れると表示される広告
(引用:自動広告の新しいフォーマットである広告インテントで収益の可能性を高める)
個人的には、インテント広告を使うなら最初は「両方にチェックを入れる」のがおすすめです!
そして、それぞれの収益性を見ながら、「片方外す」「両方やめる」など、設定を変更されるといいでしょう。
インテント広告の枠ごとの収益の確認方法は、以下の記事をご覧ください。
アンカー広告、サイドレール広告、全画面広告
次に、アンカー広告、サイドレール広告、全画面広告の設定方法です。
「オーバーレイ フォーマット」をクリックします。
表示させたい広告種別にチェックを入れます。今回は、「アンカー広告」「全画面広告」にチェックを入れました。
全画面広告にチェックを入れると表示頻度を設定する項目が出現しますので、希望する頻度を選択しましょう。
表示頻度を狭めれば狭めるほど、ユーザーに視認される回数が増えるため収益性は上がります。一方で鬱陶しさも増しますので、このバランスが難しいところですね。
収益性に全振りする場合、「1分」間隔、少しユーザビリティを重視する場合は「10分~」を選択されるといいでしょう。
個人的には、収益重視で「1分」に設定し、鬱陶しいと感じた場合に間隔を広げていくのがおすすめです。
というのも、この広告は、ユーザーが初めてブログに訪れた際には表示されません。
関連記事を読むなど、別のページに遷移した時に初めて表示されるものですので、そこまでユーザビリティを下げないと考えています。
特に、1~2ページしか読まれない回遊率の低いサイトであれば、間隔を狭めることによる弊害も少ないといえるでしょう。
逆に、平均ページビューが多いサイトの場合、表示間隔を狭めすぎるとユーザビリティを損ねる可能性がありますので、サイトの特性によって間隔を調整されるといいですね。
ちなみに、1分間隔にした場合と10分間隔にした場合の収益性もテストしていますので、以下の記事を参考になさってください。
「ワイドスクリーンに表示するオーバーレイ広告」については、それぞれ希望するほうを選択するとOK!
モバイルユーザーが多いサイトの場合、パソコンでの表示有無によってそこまで収益性に影響を与えないので、好みで選択するといいでしょう。
ページ内広告(バナー広告)
次に、収益性の高いバナー広告の設置方法です。
バナー広告を設定する前の注意点としては、この広告は収益性が高い反面、記事内の広告数が一気に増える(つまり見た目が悪くなる)ということです。
加えて、H2のすぐ下やボックス内に広告が表示されてしまうなど、
え!そんなところに広告入れるの?!
というような箇所に、広告が挿入されてしまいます。
自動広告の中でも、結構ユーザビリティというところに影響してしまう広告にはなりますので、その点についてだけ予めご了承ください。
「ページ内フォーマット」をクリックします。
「バナー広告」にチェックを入れます。
他の項目も、好みに応じて変更しましょう。
「広告の最大数」を最大にすると広告の数が増えるのですが、一概に「広告が多い=収益が増える」とはいえません。
デフォルトのままでも多くの広告が表示されますので、私はデフォルトのままにしています。(記事上部は手動で入れているというのもあります)
全ての項目を設定できたら、最初の画面に戻って「サイトに適用」で変更を確定させておきましょう!
テスト期間を設けない場合、「今すぐ適用」を選択し「保存」を押せば、設定完了です!
設定お疲れ様でした!あとは、自動広告から収益が上がってくるのを楽しみに待ちましょう。
アドセンス以外の広告もおすすめ
今回は、Googleアドセンスの自動広告の設定方法について解説しました。
収益性を上げるという観点で自動広告は非常に優秀ですが、もう一つ収益性をあげる方法があります。
それは、アドセンス以外の広告を使うというものです。
私・ユミは、アドセンス以外の他社の広告を5年以上研究し、これまで運用した広告の種類は50以上にのぼります。
それらの広告をアドセンスと組み合わせて使うことで、同じアクセス数でもサイトの収益性を1.5~2倍に改善することが可能です。
実際、私だけではなく多くのコンサル生さんが、広告を入れるだけで大きく収益を改善させています。
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