クリック報酬型広告の一つであるi-mobile(アイモバイル)Adnetwork。
Googleの認定パートナーになっていることもあり、非常に信頼性の高い会社です。
そんなアイモバイルの広告について、2023年12月21日より管理画面にて販売者情報(sellers.json)の設定ができるようになりました。
本記事では、
- 販売者情報を公開するメリット・デメリット
- アイモバイルにおける公開設定のやり方
について解説していきます。
販売者情報(sellers.json)とは?
まず販売者情報(sellers.json)とは、
広告配信者(運営者)の情報をまとめたファイル
のことをいいます。
具体的には、「販売者のID」「サイトのドメイン名」「名前(アカウント名)」です。
通常これらはサイト運営者の許可なく公開されることはありません。
運営者が公開する旨を希望した場合に限り、広告主に対して販売者情報が開示される仕組みになっています。
アイモバイルよりsellers.json設定画面リリースのお知らせ
2023年12月21日、このsellers.jsonにおいて、管理画面上から設定できるようになった旨の連絡がありました。
パートナー各位
お世話になります。アイモバイル・サポートです。
日頃より弊社サービスをご利用、ご登録いただきまして、誠にありがとうございます。本メールは、弊社サービスへご登録を頂いておりますメディアの皆様にお送りしております。
この度、i-mobileAdnetwork管理画面にsellers.jsonの設定画面をリリース致しました。
sellers.jsonはIAB Tech Labによって策定された広告取引の信頼性を高めるための仕組みであり、
sellers.jsonを「公開」することで広告取引の信頼性が高まり、広告収益の向上につながる可能性がございます。以下の手順にてsellers.jsonの公開/非公開ステータスの確認、及び変更が可能です。
~中略~
公開/非公開ステータスに合わせたsellers.jsonファイルのリリース、及び更新は
2024年1月下旬から2月上旬頃を予定しております。本件に関して、ご不明な点などございましたら、
弊社担当営業宛、または下記の問い合わせフォームまでご連絡ください。今後ともi-mobile、maioをご愛顧いただけますよう
よろしくお願いいたします。
注目すべきは、
sellers.jsonを「公開」することで広告取引の信頼性が高まり、広告収益の向上につながる可能性がございます。
という文言ですね。
公開することで収益向上につながる可能性があるというのは、どういうことなのか?
次の章で説明していきます。
アイモバイルの販売者情報は公開した方がいい?
販売者情報を公開するメリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。
公開するメリット
販売者情報を開示することで、広告主の入札が入りやすくなる可能性があります。
サイト運営者の個人情報を広告主が確認できることから、信頼が得られやすくなるのです。
それにより、余っている広告枠が購入されやすくなり、収益が伸びる可能性があります。
販売者情報が透明化されることで、
- 広告主…安心して出稿しやすくなる
- サイト運営者…機会損失を避けられる
という理由から公開が推奨されているのです。
公開するデメリット
一方で、公開にはデメリットもあります。
それは、サイト運営者の個人情報が知られてしまう点です。
会社で運営しているようなサイトの場合、公開することで信用に繋がることもありますが、個人の場合は少し注意が必要です。
「販売者のID」「サイトのドメイン名」「名前(アカウント名)」の3つが公開されてしまうため、知られたくない人に名前が漏れてしまうリスクも。
また、現時点では住所やメールアドレスは非公開ですが、今後販売者情報に追加される可能性もゼロではありません。
そのため、ビジネスネームで活動されている方や副業実践者については公開の判断を慎重にしていく必要があります。
ちなみに私は現時点では「非公開」派。アドセンスの事例では、公開しないことで収益が大幅に変わったという話を聞いたことがないためです。
アイモバイル広告の販売者情報公開のやり方
それぞれのメリット・デメリットを知った上で、「公開しよう」ということであれば、以下の手順で設定できます。
デフォルトでは公開となっていますので、非公開にしたい場合も必ず設定を見直すようにしてください。
管理画面にログインし、「アカウント」タブをクリックします。
下にスクロールすると「sellers.json の公開情報」がありますので、「編集」をクリックします。
公開したい場合、「sellers.jsonに媒体ドメインと名前を公開する」にチェックを入れ、公開するドメイン名を入れましょう。
「更新」ボタンを押せば、設定完了です。
※既に公開されている場合、非公開設定するボタンがここに表示されます。
ads.txtとsellers.jsonの関係性
最後に一点補足です。
広告サービス導入時に設置を推奨されるads.txtと、sellers.jsonは全くの別モノになります。
ただし、この2つは補完し合う関係になっています。
- ads.txt…広告掲載の認定を受けている証明
- sellers.json…サイト運営者の身元確認証明
ads.txtファイルは、安全に広告を運用するためには基本的に設置は必須になります。
対してsellers.jsonは任意であり、運営者の方針によって公開の判断ができるイメージですね。
ads.txtの設置については、以下の記事を参考にされてください。
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