「上司の物忘れが激しい」
「忘れっぽい上司に困っている」
あなたもそんな風にお悩みではありませんか?
私は現在フリーランスとして働いていますが、会社員時代は上司の物忘れが激しくて、とても辛い思いをしました。
ただ忘れっぽいだけならまだいいのですが、上司が自分で出した指示を忘れているせいで、言うことがコロコロ変わったり…。
また、ひどい時にはとっくに報告済みの仕事について報告していないと誤解され、怒られることもありました。
「なんで覚えてないんですか!」
本当はそう言いたいけど、上の立場である上司に言えるはずもありません。
当時、こんなことで悩んでいるのは私くらいなものかと思っていたのですが、ネットを見ていると、思った以上に同じ経験をされている方が多いことに驚きました!
そこで今回は、私の経験談という形で、忘れっぽい上司への対策や対処法をご紹介いたします。
対応を間違えると、上司との関係が悪化してしまうリスクもありますので、併せて注意点についてもお伝えしていきますね。
上司の物忘れが激しい・忘れっぽい原因は?
まず大前提として、上司が忘れっぽいのには、必ず原因があります。
この問題を解決するためには、原因がどこにあるのかを分析し、適切な対策をとる必要があります。
主な原因を大別すると、このようになりますね。
- 性格的要因…上司の性格によるもの
- 物理的要因…上司の仕事量によるもの
- 身体的要因…上司の身体に原因があるもの
もしあなたが色々と工夫しているにも関わらず、解決への糸口が見えない場合、そもそもの原因を見誤っている可能性があるかもしれません。
原因次第で対処法が変わってきますので、あなたの上司がどのタイプに当てはまるのかを考えながら、読み進めてみてくださいね。
上司が忘れっぽい原因①性格的要因
いきなり身も蓋もない話ですが、原因の1つ目は、上司が部下の報告を真面目に聞いていない場合です。
上司の心理としては、「忘れたらまた聞けばいいかな」と部下の話を軽く聞き流しています。
そもそも覚えておく気がないので、部下の報告を覚えておらず、言うことがコロコロ変わってしまうことも。
部下のことを軽く見ているタイプの上司に多いですね。
上司が忘れっぽい原因②物理的要因
意外に見落とされがちなのは、上司の仕事がキャパオーバーな場合です。
部下からは上司の仕事の全体像が見えないため、上司の仕事量を把握することはできません。
当時の私の上司も「部下に仕事を頼みにくい…」という不器用なタイプで、いつも仕事を抱え込んでいました。
そのため、ギリギリまで自分でなんとかしようとするものの、結局間に合わず、期日直前に部下に仕事を丸投げし、部下である私たちは余計にストレスを抱えるハメに(笑)
自分が受け持っている仕事が多いため、部下からの報告や相談まで覚えていられないという可能性もあります。
上司が忘れっぽい原因③身体的要因
①や②ではない場合、認知症などの病気の可能性もあります。
最近では、40代や50代でも若年性アルツハイマー病を発症するケースも珍しくありません。
また、こういった病気の場合、初期の頃は非常に症状が軽いため、一番身近にいる家族ですら気づかないことが多いのです。
- あまりにも物忘れがひどい
- ここ1~2年で急にひどくなった
そういった場合、病気の可能性を疑ってみましょう。
物忘れが激しい・忘れっぽい上司への対処法
それでは、原因ごとに対処法をお伝えしていきますね。
そもそも覚える気がない上司に対する対策
多くの方がお困りなのは、このタイプではないでしょうか?
「報告をしたのに、聞き流しているように見える」
「案の定、後で聞いてないと言ってきた」
そんなことが度重なると、うんざりしてしまいます。
このタイプの上司への対処法で大切なことは、とにかく『記録を残す』ということ。
- 上司に口頭報告したことは、後で必ずメールを入れておく
- できるだけ、メールやファイルなどに記録を残しておく
- ミーティングでは必ず議事録をとっておく
- 上司から口頭で指示があった場合は、その場で復唱しメモをとる
正直かなり面倒くさいですが、これも自分を守るため。
上司が忘れているという理由で、こちらの仕事能力を疑われることは、会社員としてはなんとしても避けなければなりません…!
というのも、上司から誤解された際に『証拠が残っていない』というのは一番最悪のケースです。
「言った」「言わない」という話になると、上司との関係を悪化させてしまうリスクも。
上司は、本当に悪気がないケースも多いので、「いついつ報告しましたよ」などと証拠を出せば、自分の非に気づいてくれる場合もあります。
この時に注意するポイントは、上司を責めるような言い方にならないようにするということ。
自分の非を指摘されて、いい気持ちがする人はいません。
上司にメールを送る際も、「あなたが忘れっぽいから」と言いたいところをぐっと堪え、「上司さんが忙しいと思ったので、後で確認しやすいようまとめておきました」という風に自然に伝えるようにしましょう。
また、書類の承認や、プロジェクトの最終チェックなど、どうしても上司にお願いしないといけない仕事がある場合、繰り返しリマインドするといいですね。
「なんで私がそこまでしないといけないの?!」と思ってしまう気持ちも非常によくわかりますが、あなたにとって大切なのはスムーズに仕事を完了させることです。
初めは難しいですが、社会人としてスッパリ割り切る気持ちを持ちましょう。
私の場合、これらを繰り返すうちに、上司も「自分が間違っているのかも」と気づくようになったのか、本当に少しずつではありますが忘れっぽさが改善していきました。
キャパオーバーな上司への対策
いくら優秀な上司でも、仕事量が多いと、全てを把握することは難しいですね。
その場合、部下の報告や自分が言ったことを忘れてしまっても不思議ではありません。
部下に仕事を頼むのが苦手な上司であれば、仕事を任せられず、抱え込んでしまうことも。
- 上司の帰りがいつも遅い
- 上司からあまり仕事を依頼されない
そう感じたら、「何かできることはありませんか?」と上司に声をかけてみてください。
上司に余裕ができたら、忘れっぽさが改善する可能性が高いです。
また、やる気があると評価され、思わぬプロジェクトや新しい仕事を任されるチャンスになるかもしれませんよ!
認知症などの病気が疑われる上司への対策
このタイプの上司は、対応が一番難しいといえるでしょう。
上司に面と向かって「何か病気じゃありませんか?」とは言えないですし、初期の頃は本人や家族ですら自覚していないケースが非常に多いです。
そんな上司に、良かれと思ってうっかり病院の受診を勧めたりすると、かえって関係を悪化させてしまうことも。
症状が軽い場合は、様子を見ながらさりげなく上司の仕事をサポートしてあげるようにしてください。
もし明らかな病気が疑われる場合は、自分で解決しようとせず、会社の人事部などに対応方法を相談してみるといいでしょう。
また、あなた自身一人で抱え込まず、辛い時は同僚や先輩に相談したり、カウンセリングを受診してみるなど、自身の精神面のケアも忘れずに行うようにしてくださいね。
あとがき
物忘れが激しい上司への対策をご紹介しました。
原因によって対処法を変える必要があることがお分かりいただけたことと思います。
私は現在フリーの身ですが、会社員時代は忘れっぽい上司に本当に悩まされました。
本記事が、そんな上司との関係に悩むあなたの参考になれば幸いです。
それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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