「ある日、急にアドセンスの収益が激減してしまった…」
「色々調べていると、2クリック制が適用されているような気がする」
この記事を読まれているあなたも、今まさにこのようにお悩みなのではないでしょうか?
私のクライアントさんでも、突然2クリック制が適用されてしまい、アドセンスのRPMが著しく悪化してしまったケースも少なくありません。
そこで本記事では、
- 2クリック制とは何なのか?
- 2クリック制が適用されているかどうかの確認方法
- 2クリック制が適用されてしまう原因
- 2クリック制を解除するためのポイント
- 収益が激減してしまった場合の対処法
などについて、ご紹介していきます。
2クリック制は、必要な対応をとれば必ず解除されるものです。
現在アドセンスの収益が激減してしまった方や、2クリック制でお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
2クリック制(確認クリック)とは?
アドセンスにおける2クリック制とは、別名「確認クリック」「2段階クリック制」などとも呼ばれます。
通常アドセンス広告は、広告をクリックすると収益が発生する仕組みになっています。
しかし、2クリック制が適用されてしまうと、
広告をクリック▶「サイトを見る」ボタンをクリック
と、2回広告がクリックされないと収益が発生しなくなり、それにより広告の収益性が著しく悪化してしまうのです。
数値感としては、適用前はRPM400前後出ていているようなサイトでも、2クリック制に移行後はRPMが100以下になってしまうケースが多数・・・。
事前警告やペナルティなどの連絡もなく、ある日”突然”適用されてしまうのが2クリック制の恐ろしいところです。
しかも2クリック制自体があまり有名でないこともあり、これが原因だと特定するのにも時間がかかるという。。
確認クリックが適用されているかどうかの確認方法
収益が激減してしまっている理由が、本当に2クリック制によるものなのかを確認する方法についてです。
こちらは、アドセンスの管理画面から確認することができます。
「ポリシーセンター」で、ステータスに「確認クリックが有効」とあれば、適用されてしまっている証拠です。
操作の「修正」をクリックすると、下のような画面が表示されます。
確認クリックが適用されても、メールでの連絡は届きません。
確認クリックが適用されてしまう原因
どのような場合に2クリック制が適用されてしまうかについて、公式サイトでは以下のように説明があります。
確認クリックは、モバイル ユーザーによる誤クリックが発生している広告スロットにのみ適用されます。この変更は、意図しないクリックを最小限に抑えながら、サイトの全体的なユーザー エクスペリエンスを向上するのに役立ちます。その結果、意図しないクリックが減ることでユーザーの満足度が高まり、広告の掲載結果も向上します。
(引用:確認クリックについて)
つまり、
- 誤クリックが多く発生している場合
- 意図しない無効なクリックが発生している場合
これらのケースに該当すると、2クリック制が適用されるということです。
誤クリックの発生件数が一定の値を超えたことがGoogle側に検出されると、確認クリックが自動的に適用されてしまいます。
しかし、2クリック制に移行する基準についてGoogleは明確な指標を公表していません。
Google のシステムでは、さまざまな要素に基づいてクリックの品質が測定されます。特定のコンテンツ、レイアウト、プレースメントでは、クリックの品質が低下する場合があります。
(引用:確認クリックについて)
なんというざっくりとした説明・・・笑
つまり、2クリック制の細かな原因については基本的には公開していないということでしょう。
確認クリックを解除するには?
2クリック制が適用されてしまった際に、直接アドセンスに問い合わせたところ、以下のような対応を推奨されました。
ご担当者様
いつもご利用ありがとうございます。誠に恐れ入りますが、お客様のモバイルサイト上で確認クリックのメカニズムが有効であることがわかりました。確認クリックはモバイル広告ユニットにのみ表示され、広告ユニットに誘導される前にユーザーがクリックして確認することを要求するものです。
このメカニズムは、Google のネットワーク上で高品質なユーザー エクスペリエンスを維持するための継続的なモニタリングと改善を行うシステムの一環として、ポリシーチームにより新しく追加されました。これにより、広告のクリックがカウントされる前にユーザーによる確認が必要になります。これは、無効なクリックや誤クリックが多いサイトのみに適用されます。そのため、お客様のサイトが基準値を超えたことにより、このメカニズムが自動的に有効になったと思われます。
広告ユニットの確認クリックは、サイトの無効なクリックや誤クリックの割合が十分に低下すると自動的に表示されなくなります。誠に申し訳ありませんが、確認クリックが表示される期間はサイトごとに異なり、また、この処理は自動化されているため手動で変更することができません。
しかし、サイトでの無効クリックや誤クリックを減らすことで、確認クリックをサイトから削除できます。ご自分のサイトをご確認のうえ、必要に応じて次のような広告プレースメントの調整をすべて行うことをおすすめします。
1. 広告ユニットとコンテンツの距離(ピクセル)を増やします。
2. お客様の AdSense 広告にはっきりと「広告」または「スポンサーリンク」というラベルを付けます。
3. ユーザーを次のページに案内する操作ボタンを、広告ユニットの下ではなく上に配置します。
4. 無効な操作はすべてのデバイスからカウントされるため、それぞれの設定を確認します。調整を終えた後は、システムが変更の影響を分析し終えるまでしばらく待ちます。広告の確認クリックが表示されなくなれば(4~5 日後)、変更が有効だったということになります。表示が続く場合は、さらに変更を行う必要があります。広告のプレースメントに関するポリシーも合わせてご確認ください。
調整を行う際にこちらの情報がお役に立ちましたら幸いです。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
2クリック制を解除するためには、上の説明の通り、誤クリックが発生していると考えられる要因を排除することです。
主に、Googleが禁止しているのは以下のような配置ですので、これらに該当していないかを確認するようにしましょう。
クリック可能な要素の近くに広告を設置しない
Googleは、「クリック可能なコンテンツ」の近くにアドセンス広告を設置するのを禁止しています。
具体的には、
- 関連記事(内部リンク)をアドセンス広告の近くに表示している
- 広告のすぐ上(下)に、別のアフィリエイト広告がある
- その他のリンクを広告付近に設置している
- ボタンが広告の上または近くに表示されている
これらは、全てNGです!
思い当たるものがあれば、すぐに修正するようにしましょう。
また、誤クリックを避けるためにも、コンテンツと広告の距離(ピクセル)は充分にとるようにしてくださいね。
特に、[次へ] や[続きを読む]ボタンなどが、”アドセンス広告の上”に被っているものは、2クリック制が適用されてしまうリスク大です!
ユーザーを次のページに案内する操作ボタンについては、広告ユニットの「下」ではなく「上」に配置することをアドセンスは推奨しています。
誤クリックが発生している広告枠を改善する
誤クリックが多く発生している広告枠が特定できれば、
- その広告を一旦外す
- 誤クリックが出にくい配置に変更する
これらの対応をとるようにしてください。
広告枠ごとに別々にタグを発行されている方であれば、どの広告のクリック率が高いのかを管理画面上から確認してみるのもおすすめです。
特定の枠のみクリック率が高いのであれば、その広告が怪しい。。
ただし、数値を見ても「思いあたるものが見つからない…」ということもありますので、こちらはあくまで”参考程度”にしてください。
他に誤クリックが出やすい枠がないかを確認する
他にも、意図せずユーザーがクリックする可能性の高い広告枠は外すようにしていきましょう。
例えば、ファーストビューは誤クリックが出やすい代表格です。
ファーストビューに広告を設定していて2クリック制に移行してしまった、というケースは現時点では聞きませんが、
上のような要因が何一つ思い当たらない場合は、ファーストビューが原因になっていることを疑ってみてもいいでしょう。
ファーストビューとは、記事を表示した際にスクロールせずに表示される部分のことです。
広告のラベル表示を明確にする
Googleは、アドセンス広告にラベルを表示をすることを推奨しています。
これを入れることで、記事コンテンツと広告の境目が明確になり、誤って広告がクリックされてしまうリスクを回避することができます。
ラベル表示の方法については、こちらの記事をご参考に。
サイトの読み込み速度を改善する
サイトの読み込み速度が遅いと、スクロール中に予期しないタイミングで広告が表示されてしまう可能性があります。
そうすると、ユーザーが誤って広告をクリックしてしまうことも。
こちらの対応はあくまで補助的なものですし、速度改善しなくても上でご紹介した対処法をとることで、問題なく2クリック制は解除されます。
ただ、もし「いつか速度改善しようと思っていた」という方がいらっしゃれば、これを機に対応してみてもいいでしょう。
直接Googleに問い合わせる
過去に2クリック制について問い合わせたところ、無効なトラフィック(つまり誤クリック)が発生している広告枠を教えてもらえたケースがあります。
そのため、枠ごとに広告タグを発行されている方については、こちらの方法を参考に直接問い合わせてみてください。
問題の枠が特定できれば、一時的にその枠の広告を外せば2クリック制をいち早く解除することが可能でしょう。
確認クリック解除に再審査を申し込むことは可能?
これらを改善したら、2クリック制を解除してもらうべくGoogleに再審査を依頼したいところです。
しかし、Googleは手動による再審査は行わないとしています。
手動による審査は行っていません。~(中略)~同様に、誤クリック件数が一定のしきい値を下回ると、確認クリックが自動的に解除されます。
つまり、自然に解除するのを待つしかないということ。
実際に、2クリック制解除について担当者に問い合わせたところ、以下のような返信がありました。
広告ユニットの確認クリックは、サイトの無効なクリックや誤クリックの割合が十分に低下すると自動的に表示されなくなります。誠に申し訳ありませんが、確認クリックが表示される期間はサイトごとに異なり、また、この処理は自動化されているため手動で変更することができません。
解除されるまでの期間はサイトごとに異なるとしていますが、コンサル生さんの過去の事例では、約2週間~1か月前後で解除される方が大半です。
2クリック制の移行原因と考えられるものについては、速やかに改善しておきましょう。改善できていないと判断された場合、2クリック制解除の翌日に、再度2クリック制が適用されてしまった例もあります。
確認クリックが解除されたか確認する方法
2クリック制が解除されたかどうかについては、アドセンス管理画面の「ポリシーセンター」を確認されるといいでしょう。
解除されていれば「現在、問題はありません」と表示されるはずです。
確認クリックが解除されてもメールでの連絡はありませんので、定期的にポリシーセンターを確認するようにしておきましょう。
もしくは、一度広告をクリックしてみるといいですね。
広告をクリックすると・・・
このように、「サイトを見る」という文言が表示されれば、2クリック制が適用されているということ。
2クリック制は、モバイル広告枠でのみ有効になります。パソコンとタブレットの広告枠は影響を受けません。
2クリック制の確認は、必ずスマホから行うようにしよう。
ただし、Googleは広告の自己クリック行為を禁止しています。
(繰り返し行うと、最悪の場合アカウントが剥奪されてしまうことも)
そのため、ご自身で確認される際は「機内モード」など回線が繋がらないようにしてからクリックするようにしましょう。
2クリック制が適用されていると「サイトを見る」が表示され、適用されていない場合、接続エラーとなります。
収益が激減してしまった場合の対処法
2クリック制が解除されるまで、約2週間~1か月・・・。
PV数が多い方にとっては、この期間RPM100以下で運用し続けるのは、金銭的にも心理的にもかなり厳しいのではないでしょうか?
同じアクセス数を集めても、収益が1/4はキツい…!
そんな時におすすめなのが、アドセンス以外の他社のクリック型広告をアドセンスの替わりに掲載するという方法です。
クライアントさんで、2クリック制がきっかけで他社広告を入れられた方もいらっしゃいますが、その後順調に収益が回復しています。
また、すぐに利用申請できる広告としては、こちらの会社もおすすめです▼
この記事では、審査に受からない場合の代替広告としてご紹介していますが、審査に通過している場合でも併用することは問題ありません。
他にもクリック型広告はたくさんあるので、ぜひ色々と調べてみてください!
あとがき
2クリック制への移行は心理的にとても厳しいものですが、必要な対応をとれば2週間~1か月程度で必ず解除されます。
また、広告が使えなるといった垢バンに発展したケースはこれまで聞いたことがありませんので、その点はご安心くださいね。
その上で、少しでも怪しいと感じる広告配置や、その他考えられる要因については一つずつ改善してみてください。
一刻も早い復活を願っております。
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