Googleが提供する「Ad Exchange(アドエクスチェンジ)」。
通称Adx(エーディーエックス)とも呼ばれる広告で、非常に収益性が良い傾向にあります。
しかし、近年審査に不合格になってしまうケースも多く、導入におけるハードルも上がっています。
そこで本記事では、Adxの審査対策と、「有用性の低いコンテンツ」で不合格になってしまった場合の対処法について5つご紹介します。
私自身、以前この理由で不合格になりましたが、本記事でご紹介した項目を修正したところ通過しました!
近年「有用性の低いコンテンツ」での不合格が増えています
冒頭でも述べた通り、近年「有用性の低いコンテンツ」を理由に、審査に落ちてしまうケースが多発しています。
不合格理由
サイトがアド マネージャー プログラム ポリシーに準拠していることを確認してください。 ポリシー違反を解消したら、サイトの審査を申請できます。
・有用性の低いコンテンツ お客様のサイトは、弊社の定めるサイト運営者ネットワークのご利用要件を満たしていないと判断されました。詳しくは、以下のリンク先の情報をご参照ください。
独自性のある質の高いコンテンツと優れたユーザー エクスペリエンスをサイトで提供する https://support.google.com/adsense/answer/10015918
ウェブマスター向けの品質に関するガイドライン https://support.google.com/publisherpolicies/answer/11035931?visit_id=638198211464877514-661714904&rd=1
Adxはアドセンス審査同様、不合格時に「これ」といった明確な改善ポイントを教えてもらうことができません。
ざっくりと「有用性の高いコンテンツを作ってね」のみ。
Adxの審査はGoogleが行っているため、各アドネットワーク会社の担当者さんも「ここを直したら通る」という具体的なところまではわからないの。
なので、自分で(ここかな?)というポイントを見つけて、改善していく必要があります。
そもそも明確な答えがない審査
繰り返しになりますが、Adxの審査というのは明確な基準が明かされていません。
全く同じようなサイト・PV数でも、受かるサイトもあれば落ちるサイトもあり、基準がブラックボックスなのです。
一概にPV数があれば受かる、こういうジャンルなら受かる、というのもないのよね。
ただ、正解がないからこそ、合格しているサイトの特徴を抽出し、徹底的にモデリングしていくという姿勢は大切です。
そこでこの記事では、
- 実際に審査に合格したサイト
- 一度、不合格になった後に通過しているサイト
の多くが行っているポイントを5つ紹介いたします。
もし、あなたが行えていない箇所がある場合は、改善してから再審査に臨んでいくようにしましょう。
Adx審査対策5選
AdxはGoogleが行う審査です。
そのため、基本的にはアドセンス審査と同様のポイントを押さえておきましょう。
その上で、以下の5つの箇所を見直すようにしてください。
- 運営者情報
- ナビゲーション
- 目次の掲載
- 独自性を出す
- 記事の量を増やす
一つずつ説明していきますね。
運営者情報
最近の傾向として、プロフィールページをかなり重視するアルゴリズムに変わってきています。
なぜなら、Googleが情報の信憑性を重視するようになったからです。
Adxの審査においても、コンテンツが良質であることはもちろん、誰が書いたのかを重視する傾向があります。
- どんなバックボーンの人が
- どういう思いで
- なぜ、そのサイトを運営しているのか
といった情報を記載しておくことで、サイトが健全に運営されていることを示すことができます。
そのため、審査テーマの専門家であること、その分野に関して専門的な知識があることを明確に示していくようにしましょう。
可能であれば、サイトの内容に関して専門的な知識を有していることを、文章と実際の画像などを使って証明させられるとベストです。
もし、審査テーマについて資格を取得しているなら具体的に書いた方がいいですし、それを証明する画像も掲載した方がいいです。
テーマによりますが、自分の作った作品などを写真に撮って掲載したり、実際にご自身で撮影した記事を載せるのも効果的です。
ここには、
- 名前(ペンネーム可)
- 運営者の紹介
- ブログの内容や運営理念
- お問い合わせへのフォーム
などを記載しておきましょう。
運営者情報のページはペラペラの内容はNG!しっかりとボリューミーに作り込もう。
ナビゲーション
また、ナビゲーションを見直すことで通過した事例もあります。
ナビゲーションとは、
- グローバルメニュー(サイトのヘッダー)
- フッターメニュー
- サイドバー
の3つです。
具体的には、【審査】サイトの仕様:ナビゲーションで不合格への対処法をご覧ください。
サイドバーはつい忘れがちなので気をつけて。
また、ナビゲーションを作る時には、しっかりと視認性の高い配色にするというのもポイント。
例えば、本サイトのグローバルメニューは、背景「白」に対して、文字色が「黒」です。
このような配色の場合は問題ないのですが、稀に背景と文字の色が似ている場合、文字の視認性が悪くなっていることがあります。
そうすると審査に落ちてしまう要因になりかねませんので、ナビゲーションの配色についても気を配りましょう。
目次の掲載
ユーザビリティを向上する上で、それぞれの記事に目次を掲載することも忘れずにしておきましょう。
目次は、Table of Contents Plusというプラグインを使えば、簡単に設定することが可能です。
また、WordPressテーマ「SWELL」を利用している場合、デフォルト機能で目次の設定ができます。
独自性を出す
近年、Googleは旧E-A-Tに加えて、新しくE-E-A-Tという新しい項目を追加しました。
「Experience(経験)」
「Expertise(専門性)」
「Authoritativeness(権威性)」
「Trustworthiness(信頼性)」
従来の専門性・権威性・信頼性に加えて、ライター独自の「経験」を重視するようになっています。
つまり、どこにでも書いてあるような事柄ではなく、そのサイトでしか語れないような経験や考察・意見(つまり独自性)が求められるようになったのです。
Adxの審査提出時には、
- 記事の内容がオリジナルになっているか?
- 他サイトのコピペになっていないか?
- 一般論ばかりに終始していないか?
などを確認するようにしましょう。
できれば記事のテンプレ化もやめたほうがいいです。同じような言い回し・構成の記事が続くと、Googleから独自性が低いとみなされかねないので。
記事の量を増やす
また、単純に記事数を増やすということも有効です。
サイト内における記事の数が少ないとコンテンツ不足とみなされ、健全に運営していることが伝わらない可能性があります。
上の内容全てを対策しても審査に通過しない場合、記事の量を増やして審査に出し直してみましょう。
また、新しい記事を追加する時には、しっかり独自性を意識してください。
アドセンス審査の事例になりますが、「有用性の低いコンテンツ」で3つの対策を行ったところ、審査に通過しています。
この記事では、他サイトとの一致率を判定する方法も紹介してるわよ。
できる対策はしっかり!でも期待しすぎなくてOK
繰り返しになりますが、近年のAdx審査は難化傾向にあります。
私から見ても、「こんなにクオリティの高いサイトが落ちてるの?!」と驚くようなサイトが不合格になっている事例をよく目にしています。
そのため、
という事実も知っておかれるといいですね!
審査基準もブラックボックスなので、誰にも正解はわからない世界です。
そのため、もし落ちてしまったとしても、落ち込むことはありません。
Adxは何度でも再審査に挑戦できますので、本記事でご紹介したような修正をしっかり行って、担当者に再審査を依頼していきましょう。
「絶対に合格しないとダメ」と気を張り詰めすぎず、「いつか受かるでしょ~♪」と肩の力を抜いて結果を待つのが、精神衛生上おすすめです。
ただし、あまりに短い期間で何度も再審査の提出を繰り返すと、Googleからネガティブな評価を受けてしまう可能性があります。
そのため、不合格~再審査の依頼については、最低でも一週間程度空けるようにしましょう。
あとがき
今回は、Adx審査に通過しない場合の対処法をご紹介しました。
近年、審査が軟化傾向にあり不合格となってしまうサイトが続出していますが、適切な修正を行うことで、通過するケースが多いです。
今一度、今回ご紹介した内容に問題がないかをチェックし、必要であれば対策を行っていきましょう。
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