「最近アドセンスのRPMが低い」
「突然クリック単価が下がってしまった」
そんな時に確認したいのが、記事ごとのRPM(インプレッション収益)です。
具体的にどの記事がブログの収益性の貢献していて、逆にどの記事の足を引っ張っているのかを把握することで、具体的な改善施策を打つことが可能になります。
そこで今回は、1記事ごとのRPMを確認する方法をご紹介いたします。
記事ごとのRPM(インプレション収益)を確認するのが大切な理由
まずそもそもですが、なぜ記事ごとにRPMの確認をする必要があるのか?というところですね。
それは、RPMが下がっている要因を正確に把握するためです。
特にトレンド系メディアの場合、1つの記事に一気にアクセスが集中することも多いでしょう。
そうすると、その記事単体のRPMが極端に低い場合、全体のRPMが低く見えてしまうことがあります。
仮に月間30万PVのブログがあったとして、
1つの記事(20万PV)…RPM100円 ▶収益2万円
その他多数の記事合計(10万PV)…RPM400円 ▶ 収益4万円
という状態だった場合、RPMは200円です。
RPM低っ!なんとか改善しないと(焦)
と、ブログ全体の広告配置を変更してしまうと、1つの記事”以外”の収益性が悪化してしまう事態にもなりかねません。
せっかく他の記事のRPMは全体的に高めに出ているにも関わらず、これは非常にもったいないことです。
多くの記事において均等に収益性が下がっているのであれば、全体の広告配置を見直すのが効果的な方法です。
が!
アクセスを集めている数記事”単体”で収益性が低いのであれば、当該記事のみリライトや修正をすればOK。
RPMが低い要因を把握することで、次に行うアクションが変わってくるということですね。
記事ごとのRPMを個別で確認する2ステップ
記事ごとのRPMを確認する目的をご理解いただいたところで、実際のやり方についてです。
これに必要な工程は2つ。
- アドセンスとアナリティクスを連携する
- アナリティクス上での操作
一つずつ解説していきますね!
①アドセンスとアナリティクスを連携する
まずは、アドセンスとアナリティクスを連携していきましょう。
これをすることで、アナリティクス上で個別のRPMを確認することができるようになります。
まずはアナリティクスの管理画面にログインし、左下の『管理』⇒『AdSenseのリンク設定』をクリック。
「+新しいADSENSEリンク」をクリックします。
アナリティクスとリンクする AdSense プロパティを選択⇒「続行」をクリック。
AdSense のデータを表示するアナリティクスのビューを選択します。
「リンクを有効化」 をクリック。
最後に「完了」を押せば、アナリティクスとアドセンスの連携は完了です!
②アナリティクス上での操作
連携できたら、アナリティクスからアドセンスの収益やRPMなどを確認することができるようになります。
当該アカウントでアナリティクスにログインし、「行動」⇒「パブリッシャー」⇒「パブリッシャーのページ」をクリック。
画面に表示されている「AdSense」をクリックします。
確認したい期間を指定すると、ページ(記事)ごとの数値を確認することができます。
色々と細かな指標が出てきますが、メインで見たいのは以下の項目です。
- クリックされた AdSense 広告…クリック回数
- AdSense の CTR…クリック率
- AdSense の収益…収益金額
- AdSense の収益/ 1000 セッション…1000セッション(訪問)あたりの収益額
- AdSense 有効 CPM…1000回広告表示あたりの収益額
それぞれの項目をクリックしたら、昇順or降順に並べ替えることもできますよ。
少ないPVでクリックが発生しているところは、飛び抜けて収益性が高く出たりします。そのため、ある程度データが蓄積されている部分を参考にしてください。
この中でも一番大切な項目は、「AdSense 有効 CPM」です。
CPMという指標は、クリック単価(CPC)とクリック率(CTR)が加味された数字になるため、ひと目でその記事の収益性を把握することができます。
ここを見て、
多くのアクセスが集まっているにも関わらず、有効CPMが低い記事がないか
をチェックしてみましょう。
もしあれば、その記事単体(もしくは数記事)が全体のRPMを引き下げている可能性があります。
【追記】2022.5.4
実際のRPMに近い数値感で確認したい場合、「AdSense の収益/ 1000 セッション」がわかりやすいです。
また、アドセンスとアナリティクスでは、実際のPVで数や収益金額に若干の差が生じる場合があります。
アドセンスのPRM改善方法
ここからは、数値の改善方法をご紹介していきます。
記事”単体”で収益性が低い場合
上の方法で、「アクセス数が多く、CPMが低い記事」を割り出せたら、その記事を個別にリライトしていきます。
ただ、大前提として、記事の内容と広告の相性が悪いケースがあることを知っておくことです。
例えば、
- 事件・事故系の記事
- 声優ネタ
- パソコンの使い方などの解説記事
- 若年層が読んでいるような記事
などの場合、記事の修正を行っても大きな数値改善は見込めない傾向があります。
事件・事故系の記事というのは、RPMが高く出づらい記事ネタの典型例。
声優ネタやパソコンの使い方などの解説記事は、情報リテラシーが高い層が読みに来るので「これは広告だな。クリックしないぞ」と、広告を敬遠される傾向にあります。
また、お金を持っていない若年層が読んでいるようなものについても、商品の購入に繋がらないことからRPMは上がりにくいです。
その上で、
できうることについて対応し、それでも改善しなければ仕方がない
と割り切る潔さも大事!
広告の数値は運営者側でコントロールできないという事実を受け入れた上で、変えられないことについて考え込みすぎないようにしましょう。
現在、たまたまその記事にアクセスが集まっていることから全体のRPMを引き下げているということは、今後ほかの当たり記事を出せばRPMが向上してくるということです。
大きくアクセスが集まっている記事単体で収益性が悪いというのはよくあることですので、「まぁ仕方ないよね」とドンと構えておくようにしてください。
そして、記事単体でリライトする場合、具体的にチェック(&改善)したい項目は5つ。
- 離脱ポイントに広告が貼れているか
- ラストサーチになるような記事を書けているか
- ユーザーが見やすい記事になっているか(構成のわかりやすさや文字装飾など)
- 離脱されやそうなポイントがないか(SNSの埋め込みや外部リンクなど)
- 広告の数を増やしてみる
クリック率の上がりやすい広告の貼り方やライティングの方法については、こちらの記事を参考にしてみてください。
多くの記事が均等に下がっている場合
個別記事単体が悪いのではなく、全体的に有効CPMが下がっている場合、ブログ全体の広告配置変更を検討していかれるといいです。
具体的には、
✔ タイトル下や目次上の広告を別会社のものに張り替える
✔ 広告の数や種類を増やしてみる
✔ 記事中の広告を一部他社のものに変更してみる
など。
単純に広告の数を増やせば、訪問者の目に触れる機会も多くなるため、収益性向上に繋がります。
また、現在ディスプレイ広告のみを使用している方であれば、Multiplex広告やアンカー広告を運用する方法も。
その他にも、Google AdSense以外の広告を併用するのもおすすめです。
ただし、
アドセンスにはRPMが下がりやすい時期があるというのも、知識として知っておくこと。
以下は、RPMの変動を年間で表したグラフです。
四半期ごとの決算月(3月、6月、9月、12月)は企業が広告予算を多く投下するため、RPMが上がりやすいです。
一方で、決算月の翌月(4月、7月、10月、1月)については、その反動でガクンと下がります。
そのため、もし該当月にRPMの下降に悩まれているのであれば、広告の掲載方法がまずいのではなく、こちらが要因になっている可能性が高いです。
様々な可能性を知った上で冷静に数値が下がっている要因を考察し、対応していくようにしてください。
あとがき
今回は、記事ごとのRPM(インプレション収益)確認する方法についてでした!
少しハイレベルな内容だったかもしれませんが、冷静に要因分析をしていく力はブログを運営する上で必ず必要になります。
何度も記事の内容を復習して、思考力を鍛えていってくださいね。
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